第21回東北オフ使用構築~7thグラカイゲンガー~
みなさんこんにちは! akabaです。
本日は2019年3月9日に仙台で開催されたオフライン大会で使用した構築の紹介をさせて頂きます。
使用構築はこちら。
ご覧の通りゲンシグラードンとゲンシカイオーガを禁止伝説枠に採用し、メガシンカ枠にメガゲンガーを採用したいわゆる「グラカイゲンガー」と称される構築で、WCS2016の決勝でwolfe選手と激闘を繰り広げたjonathan選手の有名構築を7世代向けにアレンジしたものです。
この構築は当時のトップメタであったBIG6構築
に対して強く立ち回れ、メガゲンガーの特性かげふみでロックして有利盤面を整えつつ、様々な構築に対して柔軟に立ち回る事ができる素晴らしい構築でした。
因みに当時のjonathan選手の並びは以下のものです。
※構築紹介の項に至るまでに環境考察をしており、かなり分量があるため、必要に応じて以下の目次の所からスキップして読んでいただくと良いかもしれません。
○目次
【環境考察編】
まず7世代GSのトップメタの対象として環境の筆頭に上がってくるであろう禁止伝説ポケモンを考察した所、以下のポケモンが予想されると判断しました。それぞれ個別で基本的な解説を加えます。
GSルールを初めてやる方にも読みやすいように書いたので、分かる方は適宜とばして貰うと良いかと思われます。
ゼルネアス
言うまでも無く禁止伝説ポケモンの中ではブッ壊れの性能を持つポケモン。パワフルハーブを持たせることでジオコントロールを1ターンで使う事ができ、そこからの驚異の抜き性能で多くのポケモンを葬ります。サン・ムーンシリーズでも猛威を振るいました。ウルトラシリーズでも引き続き対策を第一に考える必要があるポケモンです。
主な相方としては、相性補完に優れるゲンシグラードン・ルナアーラ等が挙げられます。
トップメタのゼルネアスに対しての相性の不利からそこまで数は多くありませんが、多くの禁止伝説ポケモンに有利対面を取れる数少ないポケモンです。ムーンシリーズでは、チョッキ型でバークアウトを絡めて横のポケモンを動かしやすくする等のコントロール色が多く見受けられた印象ですが、あくZ型も自身の特性の恩恵を受け、恐ろしい火力を出す事が可能なので、視野に入れる事が望ましいです。扱いはやや難しいですが、構築次第では大きく化けるスペックを持っています。
主な相方としては、ゲンシグラードン・ゲンシカイオーガ・ソルガレオ等が挙げられると思います。
ゲンシカイオーガと対抗できるポケモンで、ゲンシカイキを経て大幅に強化されました。このポケモンの強さとして特筆すべき点が2点あります。
1点目がゼルネアスとの「相性補完の良さ」です。ゼルネアスの主軸技であるフェアリータイプが半減される炎・鋼タイプに対して有利である事から、ゼルネアスの相方として採用される事が非常に多く、通称グラゼルネと呼ばれます。この2匹の並びの強さは言うまでもありません。
2点目としては、「型のバレにくさ」にあります。ゲンシカイキをする事でC種族値が上昇するので威嚇を無視できる臆病CS型・冷静HC型をはじめ、相手の最速CSゲンシグラードンを意識して、だいちのちからを耐える調整を加えた意地っ張りHA型・穏やかHD型等、多岐に渡る型が見受けられます。そのため、相手の構築を踏まえてゲンシグラードンの型を予想する事も必要になると言えます。
しかし、その強さ故に色々な所からめざめるパワー水が飛んで来て、不意に倒される事がある事も使用者側は頭に入れるべきポケモンです。
主な相方としては先述したゼルネアスを筆頭に、ゲンシカイオーガやイベルタル等と組ませる人もおり、多様な組み合わせができるポケモンです。
一部界隈からは"GSの王"と呼ばれるほど強力なポケモンで、元々のC種族値の高さに加えて、雨補正が乗ったしおふきやこんげんのはどうで多くのポケモンを葬ります。このポケモンもゲンシグラードンほどでは無いものの、構築によってCSベースなのかHC・HBベースなのかと分かれるポケモンなので相手の構築に合わせて型を予測する必要あります。
7世代になり、カプ・コケコが登場した事で、上から一撃で倒される可能性も出てきました。そのため2016ほど動かしやすくは無いと予想しますが、それでも非常に強力なポケモンで、避雷針を持つトゲデマルやライチュウと組ませる事でその強さを十分に生かせると思います。カミツルギもキツいですが、そこは素早さ操作や威嚇で対応したい所。
主な相方としては、メガレックウザを筆頭に、構築によって様々なポケモンと組ませる事ができます。
ウルトラシリーズ解禁を一番待ち望んでいたであろうポケモンです。はっきり言って火力がおかしいです。ガリョウテンセイ/しんそく/つるぎのまい/まもる@襷がテンプレと言われますが、こだわり鉢巻を持っていて不意をつかれる事も多々。
7世代に入り威嚇ガオガエンやカプ族の影響で多少動かしにくい要素が出てきてしまいましたが、それでも現役なので注意したいポケモンです。
主な相方としてはゲンシカイオーガが圧倒的に多いです。オーガレックと呼ばれる形で採用され、相手のゲンシグラードンに対して圧力をかける事ができます。しかし、対カプ・コケコを筆頭としたフェアリータイプへの立ち回りの苦しさから、(個人的には)やはり2016ほどの強さは無いと現状は考えています。
個人的にとても評価してるポケモンです。火力・S操作・ワイドガード等の変化技による補助・安定性を全て兼ね備えている数少ないポケモンで、特性のファントムガードを生かして確実に仕事をする事ができるため、サン・ムーンルール共に活躍していました。
メジャー枠のガオガエンに対しては、やや立ち回りが苦しい所はあるものの、その性能からトップクラスで使用される事が予想されます。メガガルーラと組ませて全国ダブルのガルーラサンダーのような立ち回りが1つの使い方と考えています。
主な相方としては、現状では相性補完に優れるゼルネアスが多い印象があります。いわゆるルナゼルネと呼ばれる構築で、メガルカリオ等を採用している人もいたので、ウルトラシリーズの過去記事を参考にしてみても良いかもしれません。しかし、ルナアーラが苦手なガオガエンに強いゲンシカイオーガやゲンシグラードンと組ませても安定した盤面調整を経て、一気に押しきる事ができるので相性は良いです。
7世代GSで新しく台頭してくるであろう禁止伝説ポケモン。専用Zをサイコフィールド下で打った時の火力指数は恐ろしいものがあります。このポケモンの強味を挙げると以下の2点があります。
1点目は技範囲の広さと特性のシナジーです。エスパー・ドラゴンタイプでありながら、だいちのちからやあくのはどうを覚えるので、タイプ相性で苦手なガオガエンやルナアーラに対しての打点を持つ事ができます。特性ブレインフォースによって、効果バツグンの際にダメージ補正が乗るので、タイプ不一致でもその火力を侮ると痛い目にあいます。
2点目はフォルムを使い分ける事によって、柔軟に対応しつつ、相手の行動を抑制できる点です。例えば、「こちらがメガゲンガー、相手がネクロズマ黄昏の場合」を想定すると、相手がウルトラネクロズマに変化するのであれば、メガゲンガーを上から動かしてシャドーボールで倒せます。しかし、仮にネクロズマがウルトラバーストせずにそのままメガゲンガーに対してエスパー技を打つ行動を選択した場合、黄昏状態の特性が適用されてダメージが軽減され、シャドーボールでネクロズマを倒す事ができず、返しの攻撃でメガゲンガーが倒されるという事が想定されます。また、ウルトラネクロズマの対策でカプ・コケコにフェアリーZを持たせた場合でも同様の事が想定されます。黄昏の姿ではフェアリーZは効果いまひとつなため、本来不利対面でもウルトラバーストするか否か、果たして黄昏の姿でトリックルームを打つのか?など相手に対して様々な択を強いる事が可能な点が強味です。
このような強味を生かすのは非常に難しいと個人的には考えていますが、生かすも殺すもプレイヤー次第ではないでしょうか?基本的に最速CSの個体が多いですが、DS型などバラエティーに富んだ型もこれから台頭する事が予想されます。
主な相方としては、苦手なガオガエンに強いゲンシカイオーガやゲンシグラードンが多い印象ですが、新しいポケモンなのでこれから開拓が期待されるポケモンです。
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次に一般ポケモンでのメガシンカ枠として、以下のポケモンを想定しました。
7世代に入り特性おやこあいが弱体化、グロウパンチも没収、かつ威嚇環境の中で苦しい立場にあるため、以前のほど使われる機会は減ったものの、メガ進化ポケモンも伝説ポケモンのサポートをするという観点からウルトラシリーズでの台頭が予想されます。
メガシンカ後の素早さ種族値は100族なので、ゼルネアスやゲンシグラードン・カイオーガの上から攻撃をしたり、おなじみねこだましによってサポートも可能です。
メガシンカ前の特性きもったまでルナアーラの特性を潰す事ができる事も評価できます。
このポケモンもGSルールではおなじみのポケモンです。GSルールで頻発する天候の取り合い等に有利に働くポケモンです。
挑発や鬼火を入れたサポート型や、基本のタイプ一致技に加え、めざめるパワー水を持たせて一見有利に見える対ゲンシグラードンを確実に倒すアタッカー型等、様々な使い方が可能なポケモンです。
本記事の構築であるグラカイと特性かげふみの相性は非常に良く、基本の組み合わせとしてこれから台頭すると考えています。
しかし、環境的に対ルナアーラやスカーフ持ちのカプ・テテフ、Zガオガエン等メガゲンガーを一撃で葬るポケモンが多いため、動かす際は慎重な立ち回りを強いられる事が多いです。
実はこのポケモンも個人的に評価しています。7世代に入り、メガシンカ直後でもメガシンカ後の素早さが適用されるため、メガシンカ直後からゼルネアスやゲンシグラードン・カイオーガの上から殴る事が可能です。
普段は物理型で採用される事がほとんどですが、実は特殊方面もそれなりの数値を持っているため、めざめるパワー水を入れる事で、初見殺し性能を持つ事ができます。コケコグロスの形であれば、かみなりパンチを入れる事でゲンシカイオーガにも打点が取れるため、その技範囲の広さとタイプ・数値の観点から7世代GSで活躍する事ができると考えています。
イベルタルとゲンシカイオーガと組ませると苦手なルナアーラやゲンシグラードンにも勝てるため非常にオススメです。
現状の一般メガシンカ枠として最強と言われているポケモンです。
上からメガレックウザにりゅうせいぐんを打ったり、他の禁止伝説ポケモンにも上からすてみタックルで大ダメージを出す事ができます。S操作もできるのが優秀です。メジャーの並びであるグラゼルネに強い事から、様々な構築にすんなり入りそうな印象があります。
このポケモンに関しては諸説(筆者はあまり強いとは思っていない)ありますが、通称ルナゼルネ構築に入れる人も多くいるメガシンカ枠です。
自身のタイプの関係からガオガエンやゼルネアスに打点を持ちながら、このゆびとまれをして見方のサポートをする動きが強いとされるポケモン。メガシンカ前の特性だとねこだましを受けても怯まないため、その点も評価点だとか。
しかし耐久が紙なので、カプ・コケコ等の高速アタッカーのポケモンからは上から確定1発で倒される事も多く、扱いは非常に難しいと言えます。
このポケモンは、メガシンカ前の特性ひらいしんと後の特性いかくを使い分ける事ができる強力なポケモンで、電気が一貫している構築との相性はバツグンです。
また、VGC2019で非常に強力であるカプ・コケコに対して窮屈感を与える事ができる点も評価できます。
さらに、バークアウトで味方のサポートも可能なため、メガシンカ枠も禁止伝説のサポートに回ると言う思考を基本とする場合には非常に強力と言えます。
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これらの個体考察を基礎とし、カプ・コケコを筆頭としたカプ族、トリックルーム要因兼ゼルネアス対策として機能するドータクンやツンデツンデ、ダブル勢には言わずもがなのガオガエンがどの構築にも入ってくる事が基本形であると判断しました。
つまり、伝説2枠/カプ族/ガオガエン等の猫枠/S操作枠/その他トップメタ意識の対策
という構築の形が一般的なものと考えました。
また、仲間大会や個人的な考察を踏まえ、現状の組み合わせで多い構築は、ルナアーラ+ゼルネアス、ゲンシグラードン+ゼルネアス、ゲンシカイオーガ+ウルトラネクロズマ、ゲンシカイオーガ+メガレックウザ、ゲンシグラードン+ゲンシカイオーガの組み合わせを環境の基本として、メタ対象として想定する事が一つの考え方です。
【構築経緯編】
先述した伝説ポケモンの並びの構築をメタを対象としたものの、まだまだ開拓が進んでいないウルトラシリーズのオフライン大会と言う事で、できる限り対応範囲を広げつつ、かつパワフルな動きができる構築を使いたいと考え、「ゲンシグラードン・ゲンシカイオーガ」の組み合わせを選択しました。
まず、この両者を最大限生かすメガシンカ枠を模索した所、天候を有利に操る事が可能でコントロール性能に優れる点からメガゲンガーを採用。
そして一般枠残り3匹の1枠に相手のルナアーラが重いグラカイ構築と相性が良く、かつ、ねこだましといかく要因としてガオガエンを選択。相手のゼルネアスに強く、地面技を透かし、トリックルームやスキルスワップで補助が可能なドータクンを選択。
ここまではすんなり決まりました。
ここまでの残り1枠で本来はカプ・コケコを採用していたのですが、それだとS操作がドータクンに頼りきる形になり、トリックルームが決められず、相手の追い風展開で押し切られる事も多々ありました。そこで追い風が使える電気タイプの枠としてサンダーを選択しました。
そして、カプ・コケコからサンダーに変更した事で相手の催眠対策が困難になるため、ドータクンにしんぴのまもりを入れるべきと判断しましたが、仲間大会等の経験を踏まえ、重力催眠を除いて構築単位で対策が可能と考え、相手を翻弄できるサイドチェンジに変更しました。
【構築紹介】
◯個別解説
・性格:ゆうかん
・数値:205(236)-236(116)-180(0)-170(0)-130(156)-×
※()内は基礎ポイント(以下略)
>H-B:A232メガレックウザのA2段階上昇がりょうてんせいを93.7%で耐え
>H-D:C222ゲンシグラードン(補正あり)のだいちのちからを93.7%で耐え、C183ゼルネアスのジオコントロール後のムーンフォース+マジカルシャインを確定耐え、C189ルナアーラのムーンライトブラスター確定耐え
・技 :ふんか/ほのおのパンチ/だんがいのつるぎ/まもる
・道具:べにいろのたま
・特性:おわりのだいち
禁止伝説ポケモンの1枠目として、H-Dベースのゲンシグラードンを採用しました。構築にトリックルームがある関係上素早さを特化させるよりは、耐久面を厚く育てする事で繰りだし性能を底上げすると共に、天候の取り合いにも有利になると判断しました。構築の要なのでだんがいのつるぎが毎度お祈りゲーになるのはやや難点。そのため安定した削りを兼ねて噴火を入れてみた所、以前より安定性が増して良かったです。
・性格:ひかえめ
・数値:205(236)-×-118(60)-246(188)-181(4)-113(20)
>H-B:いのちのたまA232メガレックウザのがりょうてんせいを確定耐え
>H-D:エレキフィールド下C255ゲンシカイオーガのかみなりを93.7%で耐え
・道具:あいいろのたま
・特性:はじまりのうみ
禁止伝説ポケモンの2枠目として最低限の耐久を確保したゲンシカイオーガを採用しました。H-B特化にする事も考えましたが、仮想的の攻撃に対して微妙な乱数までしかいかないため、上述した調整で落ち着きました。素早さラインに関してもトリックルームを採用している関係上、無降りのゲンシカイオーガの上を取る程度で問題無いと判断し、このような調整となりました。
余談ですがS実数値134にして、こごえるかぜの採用も考えましたが構築と兼ね合いが悪かったため、見送りという事になりました。
・性格:おくびょう
・数値:149(108)-×104(4)-191(4)-133(140)-200(252)
>H-B:A255+1ランク↑メガレックウザのがりょうてんせいを火傷状態で93.7%で耐え
>H-D:C255ゲンシカイオーガのこんげんのはどうを68.7%で耐え、C147カプ・コケコのエレキフィールド下のかみなり確定耐え
・道具:ゲンガナイト
・特性:のろわれボディ→かげふみ
メガシンカ枠としてグラカイ構築とバツグンのシナジーを誇るメガゲンガーを採用。このポケモンがいて初めてこの構築が光ると言っても過言ではありません。後述するとんぼがえりを覚えたガオガエンとの相性も良く、採用は正解でした。
素早さラインに関しては、カプ・コケコやウルトラネクロズマを意識して最速で採用。耐久ラインに関しても、Sラインを確保した上でどの配分が丸いか試行錯誤した結果、今回の調整で落ち着きました。
本来めざめるパワー水を入れたかったのですが、対メガレックウザで鬼火がある無いではかなり安定性に差が出ると判断したため、このような形になりました。
補足:こんげんのはどうは命中85%なので、実際の対面では表記よりやや乱数が有利になります。
サンダー
・性格:おくびょう
・数値:166(4)-×-105(0)-177(252)-110(4)-167(252)
・技 :ほうでん/めざめるパワー(水)/おいかぜ/まもる
・道具:でんきZ
・特性:プレッシャー
本来カプ・コケコを採用していた枠を追い風を使えるサンダーに変更。これにより上からゲンシグラードンやゲンシカイオーガの高火力技を出せます。
ゼルネアスやイベルタルに上から負担をかける意味で最速での採用です。耐久調整についても試行錯誤しましたが、Cに降らないと火力が貧弱で扱いが難しかったため、CSでの採用となりました。
また、10まんボルト・かみなりでは無くほうでんを採用している事でZの火力は落ちますが、避雷針入りのパーティーにも安定して打てるので、その点は良かったです。メガゲンガーにめざめるパワー水があれば、かみなりと両立させても良いと思います。
・性格:なまいき
・数値:200(236)-135(0)-113(20)-100(0)-156(252)-×
>H :半分木の実意識で4n
>H-B:いかく込みでA255ゲンシグラードンのだんがいのつるぎ確定耐え
>H-D:C183ゼルネアスのジオコントロール後のムーンフォース確定耐え などが目安であるが、特殊方面に強い点を意識しているため、明確な調整先は無し
・技 :フレアドライブ/バークアウト/とんぼがえり/まもる
・道具:フィラのみ
・特性:いかく
私が一番使いやすい形のガオガエンです。育成論については諸説ありますが、H-D型でサポートに徹して貰うのが良いと考えました。
構築にゲンシグラードンがいない場合は、フレアドライブの枠がDDラリアットになると思います。
余談ですが、ウルトラシリーズは専用Zガオガエンも一定数いると思われるので注意したい所。
・性格:なまいき
・数値:173(244)-109-(0)-138(12)-×-184-(252)-×
>H-Dベースのため特に調整は無し
・技 :ジャイロボール/スキルスワップ/サイドチェンジ/トリックルーム
・道具:ナモのみ(悪半減木の実)
・特性:ふゆう
トリックルーム・スキルスワップを覚える点、ゼルネアスに強い点がグラカイ構築と非常に相性が良いです。
ガオガエンやルナアーラの前だと動かせないため、サンダーの枠がカプ・コケコの場合はツンデツンデでも良いと思います。(地面の一貫性が課題になるので諸説)しんぴのまもりが無いと催眠で一方的に負ける可能性が高まるので、本来はラムの実を持たせた上で採用したかったのですが、想定していたモロバレルやドーブルに対して打つ機会がほぼ無く、それよりは悪タイプの前でトリックルームを発動できる可能性が高まるナモのみを持たせ、サイドチェンジで翻弄する方が強いと考え今回の形になりました。
【総評】
グラカイゲンガーが環境的に辛い事を今回のオフを通して痛感しました。
VGC2016の際にはグラゼルネ環境だったため刺さりも良かったのですが、2019環境(現状では)においてはイベルタル、ルナアーラ、Zガエン等がこちらの多くのポケモンに対して睨みを利かせているため、動かす際に窮屈さを感じざるを得ませんでした。
そもそも論として、構築の要のメガゲンガーが一撃で倒され盤面が苦しくなる事が多くあり、メガゲンガーを立ててグラカイを介護するよりは、ゼルネアスやメガレックウザ等のパワフルなポケモンの介護に徹する方が無難との感想を得ました。
簡単に表現すると7世代環境ではグラカイゲンガーを扱う上で多くの障害があり、環境的に不向き(現状)だと言う事になります。
しかし、グラカイ構築に対してこのような新しい知見を得る事ができたので、オフは非常に意義あるものとなりました。重ねて主催の皆様、参加者の皆様に感謝です。
【最後に】
ここまでかなり長文でしたが、読んで頂きありがとうございます。記事に関する不備や質問、意見等があれば@shun_akaba_の方に気軽に問い合わせて下さい!
なかなか難しいルールですが、これから開拓が進む事を望みます。
akabaでした!
追記:本記事の推敲には河童さん(@Kappa_tamate_P)、あいらさん(@airao6o5) に協力していただきました。ありがとうございました!