第19回東北オフ予選スイスドロー1位・最終3位入賞構築~環境対応バシャスタン~
こんにちは!あかばです!
先日の第19回東北オフに参加させて頂き、そこで使用した構築を紹介させて頂きます。
結果の方は予選スイスドロー6-0で1位、最終3位という結果でした!対戦参加60人かつ強者所やVGC代表、INC通過者など、多数参加されている厚い層の中でこの結果はとても満足しております!
また、今回は海外の方からのお願いに配慮してTwitterのフォロワー様にご協力頂き、技などを一部ですが英語訳しました。
以下に構築の詳細を記して行きます。
〇構築経緯
現環境(2018年1月2月)において流行している並び
・++
・or+
・+
を考えた際に、当時ガルスタンを使っていた私は非常に苦戦を強いられ、それならこれらにメタを張れるメガ枠を使えば構築単位で優位を取れて勝ちが増えるのでは?という考えに至りました。
そこでカビやテテフグロスを確定レベルで倒せるメガバシャ、環境下で使用率の高いランドを牽制しつつ、バシャが苦手なトリル要因のクレセ等に打点が取れるキリキザン、またバシャが止まるカプ・レヒレ等の水枠を倒せるカプ・コケコの3体の並びが非常に強力なのでは?と考えてそれを補完するイメージで今回の構築が完成しました。
実際にレートやオフでも予想通り構築単位で優位を取れる事が多くあり、バシャの採用は現時点の環境に刺さっている事を確信しました。決してプレイングに自信がある訳では無い私が勝てたのは、これの影響が強いと考えています。
〇個別解説
メガバシャーモ(Mega Blaziken)
・性格:いじっぱり(Adamant)
・特性:加速(Speed Boost)
・道具:メガストーン(Blaziken nite)
①フレアドライブ(Flare Blitz)②けたぐり(Low kick)
③岩雪崩(Rock Slide) ④守る(Protect)
・H(155)-A252(233)-B(100)-D36(105)-S220(148)
※()内は実数値。()外は与えた基礎ポイントとする。
H-D=無補正テテフフィールド下サイコキネシスZを守るで確定耐え。補正ありの場合は中乱数。
S =準速テテフ抜き
今回の構築の主軸ポケモンです。先述した通りテテフグロスやリザYクレセカビ、更にはそれらへのメタとして機能するメガバンギに勝てるメガ枠。特殊めざ氷型も考えましたが、チョッキランドなどを考慮し、やはり物理が一番強いと思いました。
Dラインは臆病テテフのZフィールド下守る耐えですが、控えめ耐えまですると火力があと少し欲しいという葛藤に落ちてしまい、思いきってそこは割りきりました。(実際後述するクレセのサイチェンで何とかなる事が多いです笑)
とにかく現環境に刺さっています。詰め性能が素晴らしいです。また、特性が猛火なのか加速なのかは諸説あります。トレースをするポケモンは(メガ)サーナイトあたりが視野に入りますが、トリル主軸(サンダー追い風展開もあるが)だと思うので好みで良いのかなと今回は妥協しました。
しかし、この構築がメガギャラドスやメガラティアス等と組み合わせる事で、構築単位で苦手な対雨トリル性能も上がるので2選出を考慮して、一応加速にしたという事を補足させて頂きます。
追記:ガオガエンの威嚇解禁によりバシャのけたぐりを馬鹿力にする事をおすすめします。
カプ・コケコ(Tapu-koko)
・性格:控えめ(Modest)
・特性:エレキメイカー(Electric surge)
・道具:電気Z(ElectriumZ)
①10万ボルト(Thunderbolt) ②放電(Dischrge)
③マジシャ(Dazzling Gleam) ④守る(Protect)
・H(145)-B4(106)-C252(161)-D(95)-S252(182)
※A0個体のためA(108)になります。 Ivs=0Atk
調整無し。
メガバシャーモを引き立てる取り巻きの1匹。電気Zでカプ・レヒレを1撃で処理したり、多くのポケモンに打点が取れます。
技構成に関してですが、放電なのには理由があります。まず、避雷針でレヒレやリザYの電気対策をしている人が多いという事。それらへの初見殺しを考えて放電となっております。また、セジュン氏が使っている砂マリルリピッピの並びにも確実に打点が取れるからです。そしてパーティーに電気無効が2匹いるので使える場面は多いと考え採用しました。
最後に、性格が控えめか臆病かは好みですが最速メガメタグロスを抜ければ良いかなと考え、最大火力を実現できる控えめの採用になりました。
キリキザン(Bisharp)
・性格:いじっぱり(Adamant)
・特性:負けん気(Defiant)
・道具:気合いの襷(Focus Sash)
①叩き落とす(knock Off) ②アイヘ(Iron Head)
③不意打ち(Succer Punch) ④守る(Protect)
・H4(141)-A252(194)-B(120)-D(90)-S252(122)
コケコと同様に調整無し。
メガバシャーモを引き立てる取り巻きの2匹目。
このポケモンを上記の2匹と並べる事で、驚異的な制圧力を誇ります。
負けん気発動後は(ZやHB特化などでは無い)クレセを確定レベルで倒します。また行動保証によって死に際に不意打ちで削る仕事をしてくれます。
性格もSはもともと低いので、いじっぱりで良いと思います。持ち物に関しても耐久調整をして、ピンチベリーを持たせる型も考えましたが、やはりガルーラ以外に安定して行動保証をする意味でも気合いの襷が一番シナジーが良いと思います。
また、忘れた頃に現れるエルゲンの並びを牽制するという意味でも非常に強力です。
メガバシャ・コケコ・キリキザンの並びが現時点では本当に強いです。なので頭文字を取って「BTB」
と命名しました。(理科の授業で使う薬では)ありません。AFKみたいに流行ると嬉しいですね笑
霊獣ランドロス(Landorus-A)
・性格:いじっぱり(Adamant)
・特性:威嚇(Intimidate)
・道具:こだわりスカーフ(Choice Scarf)
①地震(Earthquake) ②岩雪崩(Rock Slide)
③馬鹿力(Super Power) ④蜻蛉帰り(U-turn)
・H84(175)-A148(202)-B4(111)-D60(108)-
S212(138)
H :16n-1調整
H-B:威嚇込み特化メガガルーラ捨て身確定耐え。
H-D:無補正コケコ・ランドめざ氷確定耐え。
S :スカーフ込みで最速メガライボルト抜き。
言わずと知れたVGC環境最強威嚇枠。スカーフで上から様々なポケモンに圧力をかけます。
採用理由は、主に砂への回答の色合いが強いです。
しかし、さすが流行ポケモンなので、BTBの並びに加えて普通に選出する事もよくあります。
AS252特化にしていないのには理由があります。特化にしてもそれを調整耐えするケースが多くあるからです。(例えばメガリザYやヒードランなど)
それならば、場持ち意識で若干でも耐久に割いて、行動回数や威嚇をする方が強いと考えました。
環境に関わらず常にトップに君臨する王は、やはりパーティーに入れるのが安定です。
クレセリア(Cresselia)
・性格:穏やか(Calm)
・特性:浮遊(Levitate)
・道具:ウイの実(Wiki Berry)
①凍える風(Icy Wind) ②手助け(Helping Hand)
③サイドチェンジ(Ally Switch)④トリル(Trickroom)
・H228(224)-B204(166)-C(95)-D76(176)-S(105)
※A0個体のためA(67)になります。Ivs=0Atk
H :4n(木の実を考慮)
H-B:A特化1舞バンギの噛み砕く確定耐え。
H-D:無補正コケコフィールド下の手助け10万ボル
トZ確定耐え。
#耐久インフレを象徴するポケモン。調整に関しては最低限のDと残りはBに振り分けました。また、キリキザンでランドロスの選出を抑制する事はできるもののそれだけでは不安なのでこのポケモンを採用しました。
皆様ご存じの通り凍える風でのS操作・手助けでのサポート・トリルでの切り返しは最高に強いです。
さらに特筆すべきがVGC2018を象徴するあの技の存在。私も文句ばかり言ってましたが、いざ使ってみるとクセになります。ただタイミングが大切。強い方には普通に読まれるので、安定択としては選択しないのが無難だと思います。決定的な詰めで本来は使いたい技。メガバシャとのシナジーは、テテフサンダー型で無ければとても良いと思います。
トリトドン(Gastrodon)
・性格:穏やか(Calm)
・特性:呼び水(Storm Drain)
・道具:マゴの実(Mago Berry)
①熱湯(Scald) ②地割れ(Fissure)
③クリスモ(Clear Smog) ④守る(Protect)
・H140(204)-B116(103)-C116(127)-D132(130)-
S(59)
※A0個体のためA(79)になります。Ivs=0Atk
H :4n(クレセと同じく)
H-B:特化メガボーマンダ捨て身確定耐え。
A特化メガラグ(Dダメ)地震木の実込み確4。
H-D:C特化ギルガルドシャドボZ確定耐え。
C無降りモロバレルエナボ超低乱数。
C :手助け込みで無降りランド熱湯確1。
メガバシャーモ構築最後の1匹。対積み・メレラキ・雨・砂への回答として採用しました。
調整に関しては、耐久に降りすぎてCが足りず、ランドを確定処理できなくなる盤面や、木の実がギリギリ発動しない事が多くありましたので、耐久にある程度割いてその後で残りをCという形で降る事でバランスが取れました。調整案はまだまだ考察の余地があります。
地割れは最後まで勝ち筋を残す意味で非常に強いです。大地も考えましたが、欲しい盤面がほとんど無く、それなら運要素を入れるという判断です。
後述しますがここの枠はまだ他にも適任がいるのでまだまだ構築単位で考察できる部分でした。
※トリトドンの正しいフォルムの画像が用意できなかったので、その点お許し下さい。
〇構築の全体観
(B)(T)(B)の並びを意識しつつ、相手に合わせて補完する選出が望ましいです。(無理はしない)また、メガバシャーモは先に相手の頭数を減らすよりは詰めに使う事で勝利を確実にできると考えております。
欠陥としては対ガチトリル、対雨、単体ではトリトドンなどの水地面枠を相手にした時に、相手次第では、プレイングではどうにもならない事があり、特に雨が辛い印象を受けました。そのためトリトドンの枠を以下のポケモンに変えて改良するのも良いかもしれません。
・A案
・B案
・C案
・D案(2018年3月2日更新)
(追記4月1日更新)
本構築の課題として雨への回答というものがありました。また、ライボルトctrも相性的に苦しく、それを解決しうるポケモンを考えて以下のポケモンが適任とされるのではと思います。
陽気スカーフにする事で準ルンパラグの上を取りながらシザークロスやリフブレで確1で倒せ、かつサイコカッターで意外な相手(加速1準メガバシャやメガゲンガーなど)にも打点が取れます。避雷針ありのレヒレにも打点が取れたので参考にしてみて下さい。
パーティー全体の耐久を補うA案・それなりの火力と耐久があるB案は天候操作要因として、それぞれ別の強みがあります。また、メガ枠の選出の幅が広がるC案もまた、このバシャーモ軸が苦手な点を補いつつ、選出の幅が広がる意味で強いと思います。
D案は対雨に特化しているものの、トリルへの回答が甘くなるという特徴があります。
それぞれ固有のメリットデメリットがあるので使う人の好みで使い分けて下さい。このような意味からもまだまだ考察の余地はあると言えます。
〇選出の例
①対テテフグロス
先発+or
後発@2相手次第
②対リザクレセカビ
先発+
後発+α
〇最後に
東北オフ今回も楽しませて頂き、運営の皆様には御礼申し上げます。寒い東北ですが、熱いバトルができるオフなので今後も楽しませて頂くと共に、他の皆様もぜひ、次回以降参加を検討して見て下さい!
この記事をきっかけにメガバシャに興味を持って頂けたら嬉しいです。他に参考になる記事として、アイスレジェンド氏の記事がテテフを搭載していて参考になるのでそちらも合わせて読んでみて下さい。
まだまだ開拓しきれていないので皆様独自の構築を考えてみてはいかがでしょうか?
当記事の間違いの指摘、意見などはぜひTwitterにてお願いします。
ここまで読んで頂きありがとうございました!あかばでした(^^)
※当記事ではダメ・ステ計算に「トレーナー天国」様の計算アプリを使用させて頂きました。