S13ダブル使用構築 Gファイヤーコントロール
【はじめに】
皆さんこんにちは。あかば(@shun_akaba_)と申します。
今回は12月シーズンのランクマッチ戦ダブルバトルルールにおいて使用した構築の紹介をさせて頂きます。
VGC2020ルールは考察する機会が少なかったため,久しぶりの構築記事の投稿となりますが,目を通して頂ければ幸いです。
使用構築は以下の通りです。
パーティ画像の通り,ファイヤー(ガラルのすがた)をエースとしたコントロール色の強い構築です。
以下,【構築経緯】【個体解説】【基本選出】の順に詳細を示していきたいと思います。
【構築経緯】
まずは,現行のVGC2021ルール(準伝説等解禁ルール)におけるポケモンの使用率に言及します。
12月における環境の概要を「Pokemon Home」を参照して考察した結果,以下のようになりました。
・初期環境においては「カプ・レヒレ」の使用率が非常に高かったが,かねてより使用率が高かった「レジエレキ」に加えて「サンダー」や「ゴリランダー」等の高スペックかつ,メタ機能を持つポケモンの使用率上昇によって減少。その結果,初期環境からトップメタの一角であった「ウーラオス(いちげきのかた)」がさらに上昇した。
・初期環境に一定数いた「サンダー(ガラルのすがた)」などの威嚇メタポケモンの使用率が低いことから,「ガオガエン」や「ランドロス(霊)」を構築内に採用した威嚇サイクル構築の通りが良くなった。環境に物理ポケモンが多いことも向かい風になった。
・初期環境から注目される「フシギバナ」「コータス」の並びはパワーと無限の勝ち筋を有し,依然として強力である。
・トリックルーム要因として「サマヨール」「クレセリア」に代わり「ポリゴン2」の採用率が上昇した。また,それに伴ってエース要因として「ブリザポス」の採用率も上昇した。
次に,これらの環境等を踏まえて構築の軸となるダイマックスエースに求められる要素を考えました。
①自身のプレイスタイルを考慮した際に,ダイマックス時に並以上の火力と耐久が見込める安定感があるポケモンであること。
②環境を加味した際に通りが良く,S操作の要とあるダイジェットを使うことができるポケモンであること。
③相手のS操作の手段に関わらず,積極的に初手から繰り出せるポケモンであること。
④威嚇などのナーフ要因の影響を極力受けないポケモンであること。
これらを満たすポケモンを考えた際に,攻守共に安定した数値を持ち,タイプ一致でダイジェットを使うことができる「ファイヤー(ガラルのすがた)」が挙げられました。(以下,Gファイヤーと表記する)また,対トリルを考えた際に「もえあがるいかり」で怯みを狙ったり,「わるだくみ」で積みの起点にもできます。(※C↓ナーフにも盤面次第で切り返せる)
他の候補としては,耐久降り「ドラパルト」や「サンダー」なども候補に挙げられましたが,前者はミラー時を考えると,相手の持ち物が分からないためピーキーなプレイングを要求され,かつ環境トップである「ウーラオス(いちげきのかた)」が非常に重いこと,後者は相手の構築に「レジエレキ」が採用されていた場合,主力であるダイサンダーを打つことが躊躇されることや,S12終盤において上位勢を中心に多く採用されていたことから研究・対策が進むなどの理由から採用を見送りました。(もちろん,どちらも環境入りが約束されるような強力なポケモン達ではあります。)
次に,「Gファイヤー」と相性が良いポケモンを探しました。Twitterの相互さんに助言を求めた所,「ガオガエン」「モロバレル」が主な候補に挙がりました。
「ガオガエン」は皆さんがご存じの通り特性の「いかく」と「ねこだまし」「すてゼリフ」のサイクルが強力で,「わるだくみ」を習得することができる「Gファイヤー」とは非常に相性が良いポケモンです。
また,「モロバレル」は「いかりのこな」によって「Gファイヤー」が苦手なでんき・フェアリータイプの技を自身に集中させるサポーター的役割が非常に強力なポケモンです。さらに環境としてもカプ神の減少やトリル持ち構築の増加によって,向かい風の恩恵を受けるポケモンでもあります。
ここまでを踏まえると,以下のような点が主な懸念要素として上がりました。
①「レジロック」「ウツロイド」など対いわタイプのポケモンがかなり重い。
②数こそ減らしたが,一定数存在する「カプ・レヒレ」への回答が薄い。
③既存の並びであると,「フシギバナ」「コータス」に対する明確な立ち回りが確立されない。(襷やバコウ持ち・催眠を考慮)
④「サンダー」or「ボルトロス」と「ウーラオス(いちげきのかた)」のメジャーな並びに対して不利を強いられる。
これらを踏まえると,構築内に採用した「カプ・コケコ」が②④を,「カミツルギ」が①②を,「ガブリアス」が①③に対する適任であると考え,採用に至りました。これらのポケモン達は比較的ビート性能に優れるため,既存の3匹の課題になるパワー不足も同時に解決されました。また,「レジエレキ」「ランドロス(霊)」を採用しない理由などについては【個体解説】の項に理由や差別化の詳細を示すので,そちらを参照して下さい。
このような理由から今回の6匹の並びが完成しました。
【個体解説】
ファイヤー(ガラルのすがた)
・特性 :ぎゃくじょう
・持ち物 :じゃくてんほけん
・性格 :ひかえめ
・実数値(努力値):182(132)‐×-110-165(236+)-145-128(140)
・技 :もえあがるいかり,ぼうふう,わるだくみ,まもる
★調整:S+1で最速121族とスカーフ準速75族抜き,通常時で最速61族抜き
今回の構築の軸になるポケモンです。攻守共に安定した種族値とタイプ致のダイマックス技の両方の恩恵を受けることができるポケモンでした。取り巻きの「ガオガエン」と「モロバレル」でサポートをしながら「わるだくみ」で積み,全抜きをする動きが非常に強力であると感じました。また,対戦相手も積みの隙を作らないプレイを要求されるため,対戦の具体的な内容以外にも貢献する要素は高いと考えます。
技構成に関しては表記の通りで異論は無いと考えます。また,持ち物については「じゃくてんほけん」を持たせることで,場持ちor火力のいずれかが保障されるため非常に好都合でした。仮に発動できない場合であっても「ぎゃくじょう」によるC上昇や「ダイアーク」によるゴリ押しが効く場面が多くあり,特に問題は感じませんでした。
Sラインに関しては,最速「バンギラス」抜きを視野に適切なラインを考察した所,「ダイジェット」を使用した際に最速「エースバーン」やスカーフ持ち「ウオノラゴン」を抜ける実数値128が適切であると判断しました。Sに特化しない場合,これが私の考える最適ラインです。
カプ・コケコ
・特性 :エレキフィールド
・持ち物 :いのちのたま
・性格 :おくびょう
・実数値(努力値):146(4)‐×-121-147(252)-95-200(252+)
・技 :10まんボルト,マジカルシャイン,かいでんぱ,まもる
★調整:CSに振り切り
今回の構築におけるアタッカーかつサポート枠です。基本的には「Gファイヤー」が不利を取る「カプ・レヒレ」や「サンダー」に対応するために採用しました。
足りない火力は「いのちのたま」で補いながら,削る動きが強力でした。今回,特筆すべき点は「かいでんぱ」かと思います。従来であれば,「ボルトチェンジ」か「みがわり」などを採用する予定でしたが,対「Gファイヤー」や「サンダー」に対してほぼ無力化できる動きが強力で有効に働く場面が多くありました。
また,「レジエレキ」では無く「カプ・コケコ」を採用する理由の主は対「ボルトロス」「ウーラオス(いちげきのかた)」に強く出るためです。こちら側は「マジカルシャイン」と後述する「ガブリアス」の「ダイロック」で相手の並びを基本的に崩すことができます。しかし,「レジエレキ」の場合「エレキネット」「ダイロック」は相手が「まもる」「あんこくきょうだ」の選択をした場合に明らかなディスアドバンテージが発生するため,有利であるとは言えません。また,余談ですが対「フシギバナ」「コータス」にも催眠の択を強いることができる点も「レジエレキ」には無い強みであると思います。
・特性 :ビーストブースト
・持ち物 :こだわりハチマキ
・性格 :ようき
・実数値(努力値):142(60)‐213(92)-152(4)-×-64(100)-177(252+)
・技 :リーフブレード,スマートホーン,せいなるつるぎ,みきり
★調整:HB⇒A197のランドロス(霊)のばかぢから確定耐え
HD⇒C152のフシギバナのダイアースを確定耐え
今回の構築におけるフィニッシャーです。「Gファイヤー」が不利を強いられる「レジロック」「カプ・レヒレ」などに強く,「こだわりハチマキ」を持たせることで等倍以上のポケモンはほぼ確定1発で倒せる火力があります。また,「みきり」を採用した理由は相手のダイマックスターンを凌ぐ際に選択したり,万が一ダイマックスさせた際に「ダイウォール」を選択できたりと行動の幅が広がるために採用しました。「つばめがえし」などは素の火力が低いため拘るメリットがほぼありません。
・特性 :さめはだ
・持ち物 :とつげきチョッキ
・性格 :いじっぱり
・実数値(努力値):207(188)‐198(236+)-116(4)-×-110(36)-128(44)
★調整:H⇒16n-1調整,A⇒11n調整,S⇒「Gファイヤー」と同様,残りBD
今回の構築におけるアタッカー枠です。「Gファイヤー」が不利な「レジエレキ」をはじめとしたでんきタイプのポケモンや「ウツロイド」「ヒ―ドラン」などに強い枠として採用しました。また,「フシギバナ」「コータス」の並びにも強く,明確な立ち回りを確立するためにどうしても必要な枠でありました。
技構成に関しては,「このゆびとまれ」をされた場合でも相手に打点が取れる「じしん」とダイマックス時に「ダイロック」のベースとなる「いわなだれ」は確定。また,「ナットレイ」「カミツルギ」などに対して打点を持つことができる「ほのおのキバ」(ダイマックスを加味しない場合は「かえんほうしゃ」でも可)とタイプ一致で削りを入れながらナーフできる「ワイドブレイカー」を採用しました。環境的にドラゴンタイプのポケモンが多く無いことから「ドラゴンクロー」が欲しい場面はあまり無く,「ワイドブレイカー」の方が汎用性がある場面が多く見られました。
持ち物に関しては場持ちを重視するために「とつげきチョッキ」を採用。調整に関してはHAベースで火力と場持ちを両立させる型が今回の構築には適しておりました。
最後に「ランドロス(霊)」では無く「ガブリアス」を採用する理由としては「①「まけんき」+「ウツロイド」等」の並びに対して初手出しできず,序盤の主導権を握られる事への懸念」「②タイプ的にほのお半減・浮いていない条件を満たすポケモンであるため,「エレキフィールド」下で「フシギバナ」「コータス」の並びに強く出ることができる」理由から採用しました。
・特性 :いかく
・持ち物 :フィラのみ
・性格 :しんちょう
・実数値(努力値):200(236)‐136(4)-111(4)-×-155(244+)-83(20)
・技 :フレアドライブ,バークアウト,すてゼリフ,ねこだまし
★調整:H⇒4n,S⇒同速意識,残りHDベースに調整。
今回の構築におけるサポート枠です。サンムーン時代から愛用していた調整で,珠持ち「フシギバナ」の「ダイアース」を確定で耐えるなど,鬼のような特殊耐久で数多くの場面で活躍してくれました。技構成に関しては,サポート型なので基本異論は無いと考えます。
先述した通り,積み技を持つ「Gファイヤー」との相性は最高で,このポケモンを軸にする場合は必須のポケモンであると感じました。
・特性 :さいせいりょく
・持ち物 :バコウのみ
・性格 :なまいき
・実数値(努力値):219(236)‐×-107(132)-105-129(140+)-×
・技 :クリアスモッグ,キノコのほうし,いかりのこな,まもる
★調整:H⇒3n最大効率,HD⇒C150ラプラス「ダイアイス(ふぶき)」確定耐え,残りB
今回の構築におけるサポート枠です。技構成に関しては異論無いかと思います。調整については,BD共にある程度保障をかけた型で,非常に使いやすかったです。
今後は,環境を見ながら珠「レイスポス」の+1「ダイホロウ」まで耐える調整が必要であると使っていて感じました。
また,「ゴリランダー」「レジエレキ」の増加によって「キノコのほうし」が通る場面が多くあり,使い勝手が良いと感じましたが「ぼうじんゴーグル」「ラムのみ」持ちの増加が予想されるため,思わぬ痛手を受けないように留意する必要があると感じます。
【基本選出】
<後>「先発していないサポート枠」+「カミツルギ」or「カプ・コケコ」or「ガブリアス」
【最後に】
最後まで記事に目を通して頂きありがとうございました!ぜひ,皆さんのご意見等をTwitterのリプ欄やDM等でお聞かせ頂ければ幸いです。
1月は久しぶりに大会に向き合いたいと思っています。剣楯環境が本当に苦手で苦しんでおりますが,楽しく頑張ることができたら嬉しいです笑
今年もありがとうございました!そして2021も宜しくお願い致します!
JCSインターネット予選使用構築 ジュラインテ・ミッドレンジ
皆様こんにちは,akabaです。8世代でもどうぞ宜しくお願い致します!
今回は,先日開催された2月INCにおいて使用した構築の紹介をさせて頂きます。
長い時間を費やして煮詰めた構築と言うこともあり,力を入れて記事を作成しました。ぜひ,ご覧下さい!!
まずは使用構築の紹介から。以下,使用構築になります。
構築経緯
第一に,構築においてダイマックスさせるポケモン,つまり軸となるポケモンを環境と照らし合わせながら考察しました。今回作成した構築は,安定して勝ち続けることが求められるINCにおいて使用する構築であるため,安定性とパワーを両立した構築を作成しようと考えました。
まず,安定性の観点から言及します。今回のルールにおいて一番不安がある技が「サイドチェンジ」でした。特に,トゲキッスの「このゆびとまれ」と両立したパターンや,環境に少ないポケモンがこの技を使う場面もしばしば見受けられる現状があります。そこで,この問題を解消する意味から,使用する構築の主軸としてジュラルドンを選択しました。ジュラルドンは特性「すじがねいり」によって,攻撃対象を変更する技を無視できる強みを持つと同時に,物理方面であれば,ある程度の受けも可能であるため,私自身のプレイングの癖とも上手く整合性を図ることができたと感じています。また,同等の特性である「スクリューおびれ」を持つカマスジョーの存在がありますが,ダイマックスした所で耐久性が脆弱すぎるため,構築の軸としては不適当であると考えました。また,環境に多いドラパルトとトゲキッスの並びに対してもS操作等を絡めることで,基本的に有利盤面を取ることができる点もカマスジョーには無い強みでありました。
また,INC等のいわゆるbo1のバトルにおいては,俗に言う所の「一発芸構築」「コンボ・初見殺し構築」が非常に難敵であります。そこで,これらのコンボ系の発動を抑制し,盤面を柔軟にコントロールする意味から,「このゆびとまれ」を使用でき,ジュラルドンの弱点である地面タイプを透かすことができる,トゲキッスを選択しました。トゲッキスは特性「きょううん」により,無意識に確率を押し付けることができます。韓国の有名プレイヤーであるセジュン氏が,自身の記事「超攻撃的エルフキッスパッチラゴン」の中においても指摘している通り,最低限ダメージレースを行うこともでき,いわゆる汎用性の塊であると言えます。また,今回のルールにおいて使用率が非常に高いということもあり,様々な型が存在するトゲキッスを構築に組み込むことは,選出の段階でも相手に様々な択を与えることができ,非常に強力なポケモンであると考えました。
ここまで,構築における主軸であるジュラルドン,トゲキッスの強みを安定性の観点から言及しました。しかし,このままでは火力不足が否めません。そのため,今回の構築におけるテーマの一つであるパワーの観点から考察する必要があります。そこで,これらを加味し,ジュラルドン・トゲキッスと組み合わせるポケモンとしてエルフーンを選択しました。エルフーンは,「おいかぜ」で素早さを補うこと,そして「うそなき」によって相手の特防をダウンさせることで,微妙に足りない上記のポケモン達の火力を補うことができることから,ある程度の安定性とビートダウン色を両立することができ,今回の構築においては好都合なポケモンであると考えます。また,草タイプの技をタイプ一致で使用することができ,環境に多い水ロトムやミロカロス等に打点を持つことができる点も非常に魅力的でした。
次に,この三匹の組み合わせのもとで苦しいポケモンや並びを考えました。ジュラルドンを使っていく上で,苦しい相手の筆頭にウインデイが挙げられます。日本の有名プレイヤーであるキヌガワ氏が,自身の動画「徹底解説シリーズ」の中で指摘している通り,ジュラルドンは上からバークアウトを連打されるだけで置物になり,ダイマックスターンを枯らされ,それ以降のゲームメイキングが難しくなります。また,「すてゼリフ」を持つシルヴァディ等も同様に苦しい相手です。そこで,相手から受けるナーフ系の技や特性をトリガーのできる「まけんき」を持つナゲツケサルを選択しました。ナゲツケサルは上記の強みの他に,環境に多いバンギラスドリュウズの砂構築に対する打点を保障し,かつジュラルドン自身がドリュウズに対する決定打を持っていないといった弱みをカバーする観点からも最適な選択であると考えます。また,構築に入れるだけで見せ合いの段階から相手の選出を絞ることができる(例えば初手にウインデイやギャラドスを選出することが躊躇される)ため,それを加味した選出をすることで,出し勝ちすることができる場合もあり,有利にゲームメイクすることにも貢献してくれました。
ここまで,ジュラルドンを軸とした基本的な並びが完成しました。しかし,このままでは,対リザードン構築に対して勝利することが厳しく,何らかの対策を講じる必要があると考えました。さらに,砂構築に対してナゲツケザル以外の明確な対抗策を講じていないため,これらに打点を持つことができる水タイプのポケモンを考察し,これらの構築に対して有効打を持つことが可能であるポケモンとしてインテレオンを採用しました。インテレオンは高い素早さと火力を両立したポケモンであり,先述したエルフーンとも相性が良いポケモンです。ジュラルドンをダイマックスさせることが不適であると判断した際には,インテレオンをダイマックスさせ,ゲームメイクを行うことで,構築における戦術の幅を広げることができることができるため,今回の構築との相性が適切であったと考えます。また,専用技である「ねらいうち」は相手の攻撃対象を無視して攻撃できるため,先述した安定性にも通じる強みを持ちます。そして,何より「すなかき」状態のドリュウズをエルフーンの「おいかぜ」を加味して抜くことができるため,序盤の荒らし,詰めの掃除役どちらも可能である非常に強力なポケモンであります。
ここまで,五匹の並びが完成し,残りの一枠に何を採用することが適当であるか,非常に悩み,時間を費やしました。ある時は,対トリル性能や対インテレオンバイバニラに対する勝率を上げるためにカビゴンを。またある時には,インテレオンと横の並びを意識してバイバニラを採用したりと,試行錯誤を重ねましたが,どれも今回の構築にしっくり合わず,いわゆる一匹だけ浮いた状態であるまま本戦直前まで悩んでいました。しかし,直前になり,友人のkou(昨年の日本予選にて世界大会の権利を獲得している)から助言を頂き,協議の末にヒートロトムを採用することとなりました。ヒートロトムを採用することで,今回の構築におけるフェアリー等倍の一貫を切ること,対アイアントにおいてより安定した立ち回りができること,トリックルーム下のコータスにダメージを与え,「ふんか」の火力を抑えること,相手の隙を見て「わるだくみ」を使い,ゲーム展開を有利に進めること,トゲキッスに対して後出しができること等の様々なメリットがあり,構築において新しい引き出しを生むことができました。
このような構築の作成過程を経て,今回使用した構築が完成しました。作成した構築名は「ジュラインテ・ミッドレンジ」としましたが,「ミッドレンジ」とはいわゆる中速のビートダウン色を持つ構築のことです。エルフーンやトゲキッスによる補助技で盤面を上手く作り,軸となるポケモンで戦局を優位に進めることから,高速ビートダウンである「アグロ」とは異なり,中速の「ミッドレンジ」の方が構築名として適切であると判断しました。また,インテレオンの要素を構築名に取り入れた理由は,ジュラルドンに次ぐダイマックスエースとして機能することが多くあったためです。
個別解説 ※数値の項における括弧内は与えた基礎ポイント
ジュラルドン
性格 ひかえめ
特性 すじがねいり
道具 じゃくてんほけん
数値 157(92)-×-136(4)-176(156+)-71(4)-137(252)
調整 Cを11nで調整,Sを準速にした上で残りをそれぞれ振り分け
今回の構築における主軸のポケモンです。ジュラルドンはダイマックス前提のポケモンであるため,かなりクセが強いですが,特性「すじがねいり」のおかげで相手のサイドチェンジ,このゆびとまれを考慮せずにある種安定した立ち回りを取ることができ,想定通りの活躍をしてくれました。
道具は,後述するインテレオンにいのちのたまを持たせていることもあり,火力補強アイテムであるじゃくてんほけんを選択しました。また,後述するナゲツケサルのじしんでじゃくてんほけんを能動的に発動できるようにしました。
配分は,韓国の有名プレイヤーであるセジュン氏がWorld Champion Invitational 2020において使用していたジュラルドンの配分を借用させて頂きました。彼が指摘している通り,ジュラルドンは素早さラインとして最速バタフリーを抜く所が基本となると私も考えています。そのため,性格をひかえめにし,基礎ポイントの振り分け効率が最大となる調整に落ち着きました。最速ジュラルドンも一定数いますが,道具がじゃくてんほけんであるため(いのちのたまは後述するインテレオンに持たせています),瞬間火力を出す上ではどうしても相手本意になることが多く,特殊方面をある程度意識した育成が望ましいとの結論に至りました。耐久調整については,物理耐久が族値的に高い点,ダイスチルで上げることが可能な点,特殊耐久が種族値的に低く,素早さや火力を削ってまで補填する必要性に欠ける点等の理由を加味したものになっています。
技構成については,三大ダイマックス技(鋼,地面,飛行)の一つであるダイスチルのベースとなるラスターカノンを選択しました。てっていこうせんはダイマックス時の火力に強みはありますが,非ダイマックス時に使用が躊躇されるため,候補から外しました。次に,ダイドラグーンのベースとなるりゅうせいぐんを選択しました。こちらは非ダイマックス時のデメリットが少なく,ダイマックス時の火力がりゅうのはどうと比較した際に上昇する点を加味しての選択となりました。対バンギラスで,相手の火力を落とす際に弱点をつかずに削る選択肢が生まれること,トップメタの一角であるドラパルトに大ダメージを与えること等と言ったダイスチルを選択しない場合の汎用的なタイプ一致技として有効でした。次に,ダイサンダーのベースとなる10まんボルトを選択。かみなりは非ダイマックス時に命中不安であり,安定した勝利が求められるインターネット予選には不向きであると考え,候補から外しました。ダイサンダーはミロカロス等に打点を持つことは勿論,催眠系の技の対策も兼ねています。特に,あくびに耐性を持つ観点から非常に有用でした。そして最後の枠にはまもるを採用しました。軸となるポケモンであるため,大切に扱いたい場面が多くあることは勿論,まもるを挟んだ上で後述するトゲキッスに交換し,このゆびとまれで技を吸う立ち回りに強みを感じた等の理由からの選択となりました。ジュラルドンは他にもソーラービームをベースにダイソウゲンや,あくのはどうをベースにダイアークを使用することができる強みを持ち合わせていますが,ダイソウゲンは攻撃対象がピンポイントすぎる点,ダイアークはじゃくてんほけんと組み合わせることで,多くのトリックルーム要員を止めることができるものの,対トリックルーム構築に対してはトゲキッス等と組み合わせることで,一回までなら立ち回りで対応可能な点を加味し,まもるを切ってまで採用する理由に欠けると判断し,今回の技構成での採用となりました。
余談ですが,ジュラルドンの育成論において何を持たせるか?という点は様々な議論があることが実情です。ここまで「構築による」「チョッキで足りない特殊耐久を補う」「珠以外論外」等といった様々な意見を耳にしてきました。そのような意見を総括し,私としては「じゃくてんほけん」「いのちのたま」等の火力補正アイテムに限られ,「とつげきチョッキ」は視野に入らないという結論に至りました。じゃくてんほけんであれば,自らじゃくてんほけんを発動させ対トリックルーム要員を突破して試合を有利に進めること,相手から弱点タイプの攻撃を受け,返しに大ダメージを与える等の強みが想定されます。いのちのたまであれば,条件無しで微妙に足りない火力を補うことができる等の強みがあり,それぞれに異なる利点があります。しかし,とつげきチョッキは相手からの特殊攻撃の火力を抑えると言ったいわゆる受け身の思考であり,何らかの攻撃を耐えた所で返しの攻撃の火力が微妙に足りないといった場面が散見されました。ダイマックスの仕様上,環境としてもビートダウン色が強く,ジュラルドンを構築の軸となるポケモンと捉えた際にそのような課題が生じることは好ましくないと考えます。
インテレオン
性格 おくびょう
特性 げきりゅう
道具 いのちのたま
技 ねらいうち,れいとうビーム,マッドショット,まもる
数値 146(4)-×-85-177(252)-85-189(252+)
調整 CSに特化させているため無し
今回の構築においては,ジュラルドンでは対応不能な構築に対して選出するアタッカーとして採用しました。相手がキョダイマックスリザードンを主軸とした構築や,特殊アタッカーを中心とした構築等の場合にダイマックスさせます。しかし,ジュラルドンと異なり,ダイマックス無しでも十分な活躍ができるため,扱いこそは慎重にならざるを得ませんが環境にいる多くのポケモンに打点を持ち,十分な活躍をしてくれました。
道具は,火力を補強するためにいのちのたまを選択しました。いのちのたまを持たせることで,ダイマックス状態のリザードンをダイストリームで確定で倒すこと,エルフーンのうそなきと合わせてダイマックス状態のトゲキッスを倒すこと等,多くの相手の効果的にダメージを与えることができます。
配分は,最速アイアント等を抜く意味から最速,かつ最大限の火力を出す意味からCに特化させました。カプ・コケコと似たようなイメージで差し支え無いでしょう。
技構成に関してはタイプ一致のダイストリームのベースとなるねらいうちを選択しました。ハイドロカノンであれば,ダイマックス状態で火力が絶大になるものの,相手にトリトドンがいる時でも水技を通したい場面があること,ダイマックス前提の運用では無いこと等の理由からねらいうちを選択しています。次に,ダイアイスのベースとなるれいとうビームを選択。今回のルールはインテレオンバイバニラのような構築が幅を利かせていることからも,氷タイプの技の通りが良いためインテレオンを採用するにあたり,入れ特であると言っても良いでしょう。今回はダイマックス前提ではないため,命中安定を取ってふぶきは選択から外しました。次に,ダイアースのベースとなるマッドショットを選択。三大ダイマックス技であるこの技は,耐久に不安があるインテレオンと相性が良いことは勿論,ジュラルドンミラーの際に有利に働くため,非常に強力です。最後の技には,まもるを選択。インテレオンは耐久面が脆弱であるため,慎重に扱って初めて真価を発揮することができます。ダイジェットのベースとなるエアスラッシュは今回は採用を見送りました。その理由として,エルフーンによるS操作の体制が確立されていること,基本的にダイジェットを使う相手に対してはダイマックスさせ,エルフーンと並べることで上から倒すことができるため,ダイジェットの打ち合いをする場面がほぼ無いこと等を加味しての判断です。
性格 おくびょう
特性 いたずらごころ
道具 きあいのタスキ
技 エナジーボール,あまえる,うそなき,おいかぜ
数値 136(4)-×-105-129(252)-95-184(252+)
調整 CSに特化させているため無し
今回の構築における主軸のサポート役です。S操作,うそなきによるサポートが優秀であり,ジュラルドンやインテレオンを通す上で必須であると考えます。
道具は,場持ち重視の観点からきあいのタスキを選択しました。多くのエルフーンがこの道具を所持している通り,すりかえギミックを採用する場合や,他のポケモンにきあいのタスキを取られていない限りは基本的にこの道具の選択になるでしょう。
配分については,同速を意識した最速,かつエナジーボールを最大打点で使用する意味からCとSに特化させています。
技構成については,おいかぜ・うそなきは確定させました。この技の有用性は先述している通りであるので,ここでは省略させて頂きます。次に攻撃技として,エナジーボールを採用。先述した通り,環境に多い水ロトムやミロカロス,トリトドンにタイプ相性抜群を取ることができるため,非常に強力です。ムーンフォースは後述するトゲキッスにフェアリー技を採用していることから,採用を見送りました。最後の枠にはあまえるを選択しました。環境に多いドリュウズに対して有効打を持つことは勿論,トリックルーム下のドサイドンに使用することで,トリックルームターンを凌ぐことができ,有効に働く場面が多くありました。因みに,kouからアドバイスを頂いての採用です。
性格 おだやか
特性 きょううん
道具 リリバのみ
技 マジカルシャイン,このゆびとまれ,サイドチェンジ,まもる
数値 191(244)-×-122(52)-141(4)-176(196+)-102(12)
調整 HB:いじっぱりドリュウズのいのちのたまダイスチル最高乱数切って耐え
HD:ひかえめトゲキッスのダイジェット確定3
今回の構築におけるサポーター・削り要員・地雷要員の性質を持つ汎用枠です。先述した通り,このゆびとまれによるサポート要員,マジカルシャインで最低限のダメージレースに参加すること,サイドチェンジやまもるで相手のプレイングを歪ませること等様々な仕事をこなすポケモンです。さすがトップの使用率を誇るだけあると思います。
道具は,メジャー所のリリバのみを選択しました。調整の項においてもドリュウズを意識した配分をしていることは勿論ですが,ダイマックスしたポケモンのタイプ不一致鋼技に怯える必要が無い,ある種の安心感という意味からも適切であると考えます。
配分は,リバティノートさんに掲載されているサポート型トゲキッスを借用させて頂きました。育成論として物理耐久と特殊耐久のどちらに寄せるかという難しい問題がありますが,トゲキッスの弱点が岩タイプを除き,電気タイプや氷タイプ等の特殊方面のメインウェポンである点を鑑み,性格をおだやかにして調整を図ることが望ましいと考えました。今回はサポーターでの運用が基本となるため,あくまで耐久値に重きを置いた育成となっております。
技構成については,サポート技であるこのゆびとまれ,最低限のダメージレースに参加するためにタイプ一致のマジカルシャインまでは確定。次にまもるを選択しました。このゆびとまれを持つポケモンがこの技を持つことには大きな意味があると考えます。例えばこちらがダイマックス状態インテレオンを使っており,トゲキッス・ダイマックス状態のジュラルドンを相手にしている場合を仮定します。この場合,ジュラルドンに対してダイアースを選択すれば大ダメージを与えることができますが,このゆびとまれを考慮すれば,使用が躊躇され,安定択としてトゲキッスにダイアイスを打つ選択を取る可能性が高いです。そのような時に,この技を使用することで相手に対してヘイトを蓄積させることができ,それ以後のプレイングにおいて様々な択を与えること,プレイングミスを誘うこと等のメリットがあります。また,最後の技であるサイドチェンジを見せることでその効果は絶大なものとなり,勝ち筋を見出すことにも繋がると考えます。エアスラッシュもトゲキッスには採用されることが多いですが,あくまでサポーターとしての運用であり,ダイマックスさせる選択を取らないことから今回は採用を見送りました。
ロトム(火)
性格 ひかえめ
特性 ふゆう
道具 オボンのみ
技 10まんボルト,オーバーヒート,おにび,わるだくみ
数値 156(244)-×-128(4)-165(196+)-128(4)-114(60)
調整 Cを11nで調整,Sを準速バンギラス抜き,Hを4nオボンのみ最大効率で調整
今回の構築において,立ち回り幅を増やす観点から採用を決めました。リザードン構築も対しては,相手にトリトドンがいる場合は先述した立ち回りでは勝機を見出すことが厳しいため,こちらをダイマックスさせる等柔軟な立ち回りを取ります。
道具は,場持ち意識の観点からオボンのみを選択しました。こだわりメガネやこだわりスカーフも選択の余地がありましたが,今回の構築においては先述した対コータスに対する削り要員,技構成の中にわるだくみを採用しており,「わるだくみ→受け→木の実で回復→ダイマックス」のような立ち回りも可能になること,対トゲキッスに後投げして切り返すこと等の理由を加味しました。ピンチベリーの弱体化の影響もあることからも,基本的にはオボンのみで良いと考えます。
配分は先述している通り,場持ちを意識して耐久型での採用となりました。素早さラインは最速バンギラスを抜き,上からおにびを打つ,10まんボルトで削ることができれば良いと考えました。実際,ランクマッチやINCにおいて最速バンギラスとマッチすることは一度も無く,十分なラインを確保できていたと考えます。
技構成については,タイプ一致のメインウェポンである10まんボルト・オーバーヒートまでは確定。次に,先述した通りオボンのみとの相性の良さからわるだくみを選択しました。最後の枠には,構築において特性いかくをもつポケモン採用していないこともあり,おにびを採用しましたが,正直ここの枠はあくのはどう・まもるを選択しても良かったような気はしております。直前まで悩んでいたものの,先日のオセアニア大会にておにびとわるだくみを両立したヒートロトムを目にし,こちらに落ち着きました。
性格 ようき
特性 まけんき
道具 とつげきチョッキ
数値 175-172(252)-110-×-81(4)-145(252+)
調整 ASに特化させるているため無し,Hを16n-1
今回の構築における,対ナーフポケモンへのけん制枠です。7世代において,私はバシャーモとキリキザンの並びを愛用していたということもあり,このような相手からのナーフをトリガーにできるポケモンを握ることに自信がありました。基本的には,ゲームの終盤にインファイトで一掃する立ち回りを取ることが多いですが,相手からバークアウトが飛んでくる場面,交換や後発で特性いかくを持つポケモンが来ることが予想される際には積極的に場に出していきます。
道具は,数値的に脆弱である特防を補うためにとつげきチョッキを選択しました。とつげきチョッキを持たせることで,相手のトゲキッスのきょううんを加味してマジカルシャインを確定で耐えることができる点が非常に安心感がありました。他にも候補としてビビりだまやこだわりスカーフを試しましたが,前者は相手本位になり,まけんき発動機会に恵まれなかった場合に腐ること,後者は最速ドラパルトの上から攻撃できる等のメリットこそあるが,せっかくの技範囲の広さがムダになること等の理由から耐久値を保証するとつげきチョッキの選択が丸いとの判断になりました。
配分はAとSに特化させています。Sは種族値がバイバニラより1高いこと,構築の中にトリックルームを採用していないこと等の理由から,最速にしたいという思いがありました。また,最速にすることで今回の構築におけるジュラルドンのじゃくてんほけんを行動前に発動するという強みもあります。Aに関しても最大火力でインファイトを繰り出す意味から特化としました。
技構成については,タイプ一致の最大火力を実現できるインファイトを選択しました。かわらわり等と比較して耐久が落ちる点はデメリットではありますが,配分との兼ね合いもあり,インファイトの方が適切であると考えました。次に,はたきおとすを選択しました。7世代のガオガエンに採用されることが多かったように,この技を外す理由が正直見つかりませんでした。次に,弱点であるフェアリータイプに打点を持つことができるアイアンヘッドを選択。最後に,ジュラルドンのじゃくてんほけんを発動させることができるじしんを選択し,今回の技構成が完結しました。フェイントの採用も考えましたが,他の技を切ってまで採用するメリットに欠けるため,採用を見送りました。
主な選出と立ち回り
・基本選出
先発:ジュラルドンorインテレオン+エルフーンorトゲキッス
後発:先発において選出していないサポート役+相手の通りが良いポケモン
・対ドラパルトキッスバンドリ@2
先発:ジュラルドン+エルフーン
@2でこの選出も若干変わるのですが,基本的にはこの並びで選出します。相手のトゲキッスを最優先で処理し,ドリュウズのきあいのタスキを潰しながら後続のインテレオンで詰めるプランを取ります。初手にドラパルトとトゲキッスを並べてくる場合は,てだすけとドラパルトのダイドラグーンを重ねてくる可能性が大なので気をつけます。
・対ガチトリル
先発:ジュラルドン+ナゲツケサル
まずはサマヨールのしんかのきせきをはたきおとすで取り除き,トリックルームを2回以上決められない体制を整え,ダイスチルやあまえるで相手のドサイドンの攻撃を受けきる立ち回りを目指します。レパルダスはトゲキッスのこのゆびとまれでまねっこを阻止して立ち回る等,上記の選出を基本として柔軟に立ち回ります。
先発:インテレオン+エルフーン
相手が初手にリザードンとエルフーンを並べてきた場合はほぼ勝ち確定です。おいかぜで盤面を作った後に,トゲキッスでサポートしながらインテレオンのサポート。ヒートロトムで詰めてeasy winです。この構築に対しては自分なりに決まった立ち回りをするだけで(急所非考慮)基本的には勝つことができます。向こうから何らかの対策されることを嫌い,今回は詳細は控えますが,分かる人はすぐ分かると思います。
・対アイアント
後発:インテレオン+エルフーン
ヒートロトムは相手のアイアントのダイロックをダイマックス状態で耐えることができるため,大事に動しながら勝利を目指します。最悪,ヒートロトムでアイアントを処理するルートを潰してしまった場合はインテレオンやあまえるで頑張る立ち回りを取ります。比較的勝率は良い方であったと記憶しています。
最後に
INCの結果は後日,私のアカウントにて報告させて頂きますが,自分なりに納得のいく完成度の高い構築を作成することができたと自負しています。また,ランクマッチにおいても8世代では自身初の2桁を達成することができました。それは,構築作成に協力して貰った,kouをはじめとした身内ポケ勢の皆様の協力があってのことです。改めてこの場を借りて感謝の意を表します。特にkouからは,技構成や補完等で有用な意見を頂戴し,それが有効的に働く場面が数多くありました。本当にありがとうございました。ダイマックスという新しい仕様に未だ慣れることができず,苦戦しておりますが引き続き楽しんでいきましょう!
第21回東北オフ使用構築~7thグラカイゲンガー~
みなさんこんにちは! akabaです。
本日は2019年3月9日に仙台で開催されたオフライン大会で使用した構築の紹介をさせて頂きます。
使用構築はこちら。
ご覧の通りゲンシグラードンとゲンシカイオーガを禁止伝説枠に採用し、メガシンカ枠にメガゲンガーを採用したいわゆる「グラカイゲンガー」と称される構築で、WCS2016の決勝でwolfe選手と激闘を繰り広げたjonathan選手の有名構築を7世代向けにアレンジしたものです。
この構築は当時のトップメタであったBIG6構築
に対して強く立ち回れ、メガゲンガーの特性かげふみでロックして有利盤面を整えつつ、様々な構築に対して柔軟に立ち回る事ができる素晴らしい構築でした。
因みに当時のjonathan選手の並びは以下のものです。
※構築紹介の項に至るまでに環境考察をしており、かなり分量があるため、必要に応じて以下の目次の所からスキップして読んでいただくと良いかもしれません。
○目次
【環境考察編】
まず7世代GSのトップメタの対象として環境の筆頭に上がってくるであろう禁止伝説ポケモンを考察した所、以下のポケモンが予想されると判断しました。それぞれ個別で基本的な解説を加えます。
GSルールを初めてやる方にも読みやすいように書いたので、分かる方は適宜とばして貰うと良いかと思われます。
ゼルネアス
言うまでも無く禁止伝説ポケモンの中ではブッ壊れの性能を持つポケモン。パワフルハーブを持たせることでジオコントロールを1ターンで使う事ができ、そこからの驚異の抜き性能で多くのポケモンを葬ります。サン・ムーンシリーズでも猛威を振るいました。ウルトラシリーズでも引き続き対策を第一に考える必要があるポケモンです。
主な相方としては、相性補完に優れるゲンシグラードン・ルナアーラ等が挙げられます。
トップメタのゼルネアスに対しての相性の不利からそこまで数は多くありませんが、多くの禁止伝説ポケモンに有利対面を取れる数少ないポケモンです。ムーンシリーズでは、チョッキ型でバークアウトを絡めて横のポケモンを動かしやすくする等のコントロール色が多く見受けられた印象ですが、あくZ型も自身の特性の恩恵を受け、恐ろしい火力を出す事が可能なので、視野に入れる事が望ましいです。扱いはやや難しいですが、構築次第では大きく化けるスペックを持っています。
主な相方としては、ゲンシグラードン・ゲンシカイオーガ・ソルガレオ等が挙げられると思います。
ゲンシカイオーガと対抗できるポケモンで、ゲンシカイキを経て大幅に強化されました。このポケモンの強さとして特筆すべき点が2点あります。
1点目がゼルネアスとの「相性補完の良さ」です。ゼルネアスの主軸技であるフェアリータイプが半減される炎・鋼タイプに対して有利である事から、ゼルネアスの相方として採用される事が非常に多く、通称グラゼルネと呼ばれます。この2匹の並びの強さは言うまでもありません。
2点目としては、「型のバレにくさ」にあります。ゲンシカイキをする事でC種族値が上昇するので威嚇を無視できる臆病CS型・冷静HC型をはじめ、相手の最速CSゲンシグラードンを意識して、だいちのちからを耐える調整を加えた意地っ張りHA型・穏やかHD型等、多岐に渡る型が見受けられます。そのため、相手の構築を踏まえてゲンシグラードンの型を予想する事も必要になると言えます。
しかし、その強さ故に色々な所からめざめるパワー水が飛んで来て、不意に倒される事がある事も使用者側は頭に入れるべきポケモンです。
主な相方としては先述したゼルネアスを筆頭に、ゲンシカイオーガやイベルタル等と組ませる人もおり、多様な組み合わせができるポケモンです。
一部界隈からは"GSの王"と呼ばれるほど強力なポケモンで、元々のC種族値の高さに加えて、雨補正が乗ったしおふきやこんげんのはどうで多くのポケモンを葬ります。このポケモンもゲンシグラードンほどでは無いものの、構築によってCSベースなのかHC・HBベースなのかと分かれるポケモンなので相手の構築に合わせて型を予測する必要あります。
7世代になり、カプ・コケコが登場した事で、上から一撃で倒される可能性も出てきました。そのため2016ほど動かしやすくは無いと予想しますが、それでも非常に強力なポケモンで、避雷針を持つトゲデマルやライチュウと組ませる事でその強さを十分に生かせると思います。カミツルギもキツいですが、そこは素早さ操作や威嚇で対応したい所。
主な相方としては、メガレックウザを筆頭に、構築によって様々なポケモンと組ませる事ができます。
ウルトラシリーズ解禁を一番待ち望んでいたであろうポケモンです。はっきり言って火力がおかしいです。ガリョウテンセイ/しんそく/つるぎのまい/まもる@襷がテンプレと言われますが、こだわり鉢巻を持っていて不意をつかれる事も多々。
7世代に入り威嚇ガオガエンやカプ族の影響で多少動かしにくい要素が出てきてしまいましたが、それでも現役なので注意したいポケモンです。
主な相方としてはゲンシカイオーガが圧倒的に多いです。オーガレックと呼ばれる形で採用され、相手のゲンシグラードンに対して圧力をかける事ができます。しかし、対カプ・コケコを筆頭としたフェアリータイプへの立ち回りの苦しさから、(個人的には)やはり2016ほどの強さは無いと現状は考えています。
個人的にとても評価してるポケモンです。火力・S操作・ワイドガード等の変化技による補助・安定性を全て兼ね備えている数少ないポケモンで、特性のファントムガードを生かして確実に仕事をする事ができるため、サン・ムーンルール共に活躍していました。
メジャー枠のガオガエンに対しては、やや立ち回りが苦しい所はあるものの、その性能からトップクラスで使用される事が予想されます。メガガルーラと組ませて全国ダブルのガルーラサンダーのような立ち回りが1つの使い方と考えています。
主な相方としては、現状では相性補完に優れるゼルネアスが多い印象があります。いわゆるルナゼルネと呼ばれる構築で、メガルカリオ等を採用している人もいたので、ウルトラシリーズの過去記事を参考にしてみても良いかもしれません。しかし、ルナアーラが苦手なガオガエンに強いゲンシカイオーガやゲンシグラードンと組ませても安定した盤面調整を経て、一気に押しきる事ができるので相性は良いです。
7世代GSで新しく台頭してくるであろう禁止伝説ポケモン。専用Zをサイコフィールド下で打った時の火力指数は恐ろしいものがあります。このポケモンの強味を挙げると以下の2点があります。
1点目は技範囲の広さと特性のシナジーです。エスパー・ドラゴンタイプでありながら、だいちのちからやあくのはどうを覚えるので、タイプ相性で苦手なガオガエンやルナアーラに対しての打点を持つ事ができます。特性ブレインフォースによって、効果バツグンの際にダメージ補正が乗るので、タイプ不一致でもその火力を侮ると痛い目にあいます。
2点目はフォルムを使い分ける事によって、柔軟に対応しつつ、相手の行動を抑制できる点です。例えば、「こちらがメガゲンガー、相手がネクロズマ黄昏の場合」を想定すると、相手がウルトラネクロズマに変化するのであれば、メガゲンガーを上から動かしてシャドーボールで倒せます。しかし、仮にネクロズマがウルトラバーストせずにそのままメガゲンガーに対してエスパー技を打つ行動を選択した場合、黄昏状態の特性が適用されてダメージが軽減され、シャドーボールでネクロズマを倒す事ができず、返しの攻撃でメガゲンガーが倒されるという事が想定されます。また、ウルトラネクロズマの対策でカプ・コケコにフェアリーZを持たせた場合でも同様の事が想定されます。黄昏の姿ではフェアリーZは効果いまひとつなため、本来不利対面でもウルトラバーストするか否か、果たして黄昏の姿でトリックルームを打つのか?など相手に対して様々な択を強いる事が可能な点が強味です。
このような強味を生かすのは非常に難しいと個人的には考えていますが、生かすも殺すもプレイヤー次第ではないでしょうか?基本的に最速CSの個体が多いですが、DS型などバラエティーに富んだ型もこれから台頭する事が予想されます。
主な相方としては、苦手なガオガエンに強いゲンシカイオーガやゲンシグラードンが多い印象ですが、新しいポケモンなのでこれから開拓が期待されるポケモンです。
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次に一般ポケモンでのメガシンカ枠として、以下のポケモンを想定しました。
7世代に入り特性おやこあいが弱体化、グロウパンチも没収、かつ威嚇環境の中で苦しい立場にあるため、以前のほど使われる機会は減ったものの、メガ進化ポケモンも伝説ポケモンのサポートをするという観点からウルトラシリーズでの台頭が予想されます。
メガシンカ後の素早さ種族値は100族なので、ゼルネアスやゲンシグラードン・カイオーガの上から攻撃をしたり、おなじみねこだましによってサポートも可能です。
メガシンカ前の特性きもったまでルナアーラの特性を潰す事ができる事も評価できます。
このポケモンもGSルールではおなじみのポケモンです。GSルールで頻発する天候の取り合い等に有利に働くポケモンです。
挑発や鬼火を入れたサポート型や、基本のタイプ一致技に加え、めざめるパワー水を持たせて一見有利に見える対ゲンシグラードンを確実に倒すアタッカー型等、様々な使い方が可能なポケモンです。
本記事の構築であるグラカイと特性かげふみの相性は非常に良く、基本の組み合わせとしてこれから台頭すると考えています。
しかし、環境的に対ルナアーラやスカーフ持ちのカプ・テテフ、Zガオガエン等メガゲンガーを一撃で葬るポケモンが多いため、動かす際は慎重な立ち回りを強いられる事が多いです。
実はこのポケモンも個人的に評価しています。7世代に入り、メガシンカ直後でもメガシンカ後の素早さが適用されるため、メガシンカ直後からゼルネアスやゲンシグラードン・カイオーガの上から殴る事が可能です。
普段は物理型で採用される事がほとんどですが、実は特殊方面もそれなりの数値を持っているため、めざめるパワー水を入れる事で、初見殺し性能を持つ事ができます。コケコグロスの形であれば、かみなりパンチを入れる事でゲンシカイオーガにも打点が取れるため、その技範囲の広さとタイプ・数値の観点から7世代GSで活躍する事ができると考えています。
イベルタルとゲンシカイオーガと組ませると苦手なルナアーラやゲンシグラードンにも勝てるため非常にオススメです。
現状の一般メガシンカ枠として最強と言われているポケモンです。
上からメガレックウザにりゅうせいぐんを打ったり、他の禁止伝説ポケモンにも上からすてみタックルで大ダメージを出す事ができます。S操作もできるのが優秀です。メジャーの並びであるグラゼルネに強い事から、様々な構築にすんなり入りそうな印象があります。
このポケモンに関しては諸説(筆者はあまり強いとは思っていない)ありますが、通称ルナゼルネ構築に入れる人も多くいるメガシンカ枠です。
自身のタイプの関係からガオガエンやゼルネアスに打点を持ちながら、このゆびとまれをして見方のサポートをする動きが強いとされるポケモン。メガシンカ前の特性だとねこだましを受けても怯まないため、その点も評価点だとか。
しかし耐久が紙なので、カプ・コケコ等の高速アタッカーのポケモンからは上から確定1発で倒される事も多く、扱いは非常に難しいと言えます。
このポケモンは、メガシンカ前の特性ひらいしんと後の特性いかくを使い分ける事ができる強力なポケモンで、電気が一貫している構築との相性はバツグンです。
また、VGC2019で非常に強力であるカプ・コケコに対して窮屈感を与える事ができる点も評価できます。
さらに、バークアウトで味方のサポートも可能なため、メガシンカ枠も禁止伝説のサポートに回ると言う思考を基本とする場合には非常に強力と言えます。
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これらの個体考察を基礎とし、カプ・コケコを筆頭としたカプ族、トリックルーム要因兼ゼルネアス対策として機能するドータクンやツンデツンデ、ダブル勢には言わずもがなのガオガエンがどの構築にも入ってくる事が基本形であると判断しました。
つまり、伝説2枠/カプ族/ガオガエン等の猫枠/S操作枠/その他トップメタ意識の対策
という構築の形が一般的なものと考えました。
また、仲間大会や個人的な考察を踏まえ、現状の組み合わせで多い構築は、ルナアーラ+ゼルネアス、ゲンシグラードン+ゼルネアス、ゲンシカイオーガ+ウルトラネクロズマ、ゲンシカイオーガ+メガレックウザ、ゲンシグラードン+ゲンシカイオーガの組み合わせを環境の基本として、メタ対象として想定する事が一つの考え方です。
【構築経緯編】
先述した伝説ポケモンの並びの構築をメタを対象としたものの、まだまだ開拓が進んでいないウルトラシリーズのオフライン大会と言う事で、できる限り対応範囲を広げつつ、かつパワフルな動きができる構築を使いたいと考え、「ゲンシグラードン・ゲンシカイオーガ」の組み合わせを選択しました。
まず、この両者を最大限生かすメガシンカ枠を模索した所、天候を有利に操る事が可能でコントロール性能に優れる点からメガゲンガーを採用。
そして一般枠残り3匹の1枠に相手のルナアーラが重いグラカイ構築と相性が良く、かつ、ねこだましといかく要因としてガオガエンを選択。相手のゼルネアスに強く、地面技を透かし、トリックルームやスキルスワップで補助が可能なドータクンを選択。
ここまではすんなり決まりました。
ここまでの残り1枠で本来はカプ・コケコを採用していたのですが、それだとS操作がドータクンに頼りきる形になり、トリックルームが決められず、相手の追い風展開で押し切られる事も多々ありました。そこで追い風が使える電気タイプの枠としてサンダーを選択しました。
そして、カプ・コケコからサンダーに変更した事で相手の催眠対策が困難になるため、ドータクンにしんぴのまもりを入れるべきと判断しましたが、仲間大会等の経験を踏まえ、重力催眠を除いて構築単位で対策が可能と考え、相手を翻弄できるサイドチェンジに変更しました。
【構築紹介】
◯個別解説
・性格:ゆうかん
・数値:205(236)-236(116)-180(0)-170(0)-130(156)-×
※()内は基礎ポイント(以下略)
>H-B:A232メガレックウザのA2段階上昇がりょうてんせいを93.7%で耐え
>H-D:C222ゲンシグラードン(補正あり)のだいちのちからを93.7%で耐え、C183ゼルネアスのジオコントロール後のムーンフォース+マジカルシャインを確定耐え、C189ルナアーラのムーンライトブラスター確定耐え
・技 :ふんか/ほのおのパンチ/だんがいのつるぎ/まもる
・道具:べにいろのたま
・特性:おわりのだいち
禁止伝説ポケモンの1枠目として、H-Dベースのゲンシグラードンを採用しました。構築にトリックルームがある関係上素早さを特化させるよりは、耐久面を厚く育てする事で繰りだし性能を底上げすると共に、天候の取り合いにも有利になると判断しました。構築の要なのでだんがいのつるぎが毎度お祈りゲーになるのはやや難点。そのため安定した削りを兼ねて噴火を入れてみた所、以前より安定性が増して良かったです。
・性格:ひかえめ
・数値:205(236)-×-118(60)-246(188)-181(4)-113(20)
>H-B:いのちのたまA232メガレックウザのがりょうてんせいを確定耐え
>H-D:エレキフィールド下C255ゲンシカイオーガのかみなりを93.7%で耐え
・道具:あいいろのたま
・特性:はじまりのうみ
禁止伝説ポケモンの2枠目として最低限の耐久を確保したゲンシカイオーガを採用しました。H-B特化にする事も考えましたが、仮想的の攻撃に対して微妙な乱数までしかいかないため、上述した調整で落ち着きました。素早さラインに関してもトリックルームを採用している関係上、無降りのゲンシカイオーガの上を取る程度で問題無いと判断し、このような調整となりました。
余談ですがS実数値134にして、こごえるかぜの採用も考えましたが構築と兼ね合いが悪かったため、見送りという事になりました。
・性格:おくびょう
・数値:149(108)-×104(4)-191(4)-133(140)-200(252)
>H-B:A255+1ランク↑メガレックウザのがりょうてんせいを火傷状態で93.7%で耐え
>H-D:C255ゲンシカイオーガのこんげんのはどうを68.7%で耐え、C147カプ・コケコのエレキフィールド下のかみなり確定耐え
・道具:ゲンガナイト
・特性:のろわれボディ→かげふみ
メガシンカ枠としてグラカイ構築とバツグンのシナジーを誇るメガゲンガーを採用。このポケモンがいて初めてこの構築が光ると言っても過言ではありません。後述するとんぼがえりを覚えたガオガエンとの相性も良く、採用は正解でした。
素早さラインに関しては、カプ・コケコやウルトラネクロズマを意識して最速で採用。耐久ラインに関しても、Sラインを確保した上でどの配分が丸いか試行錯誤した結果、今回の調整で落ち着きました。
本来めざめるパワー水を入れたかったのですが、対メガレックウザで鬼火がある無いではかなり安定性に差が出ると判断したため、このような形になりました。
補足:こんげんのはどうは命中85%なので、実際の対面では表記よりやや乱数が有利になります。
サンダー
・性格:おくびょう
・数値:166(4)-×-105(0)-177(252)-110(4)-167(252)
・技 :ほうでん/めざめるパワー(水)/おいかぜ/まもる
・道具:でんきZ
・特性:プレッシャー
本来カプ・コケコを採用していた枠を追い風を使えるサンダーに変更。これにより上からゲンシグラードンやゲンシカイオーガの高火力技を出せます。
ゼルネアスやイベルタルに上から負担をかける意味で最速での採用です。耐久調整についても試行錯誤しましたが、Cに降らないと火力が貧弱で扱いが難しかったため、CSでの採用となりました。
また、10まんボルト・かみなりでは無くほうでんを採用している事でZの火力は落ちますが、避雷針入りのパーティーにも安定して打てるので、その点は良かったです。メガゲンガーにめざめるパワー水があれば、かみなりと両立させても良いと思います。
・性格:なまいき
・数値:200(236)-135(0)-113(20)-100(0)-156(252)-×
>H :半分木の実意識で4n
>H-B:いかく込みでA255ゲンシグラードンのだんがいのつるぎ確定耐え
>H-D:C183ゼルネアスのジオコントロール後のムーンフォース確定耐え などが目安であるが、特殊方面に強い点を意識しているため、明確な調整先は無し
・技 :フレアドライブ/バークアウト/とんぼがえり/まもる
・道具:フィラのみ
・特性:いかく
私が一番使いやすい形のガオガエンです。育成論については諸説ありますが、H-D型でサポートに徹して貰うのが良いと考えました。
構築にゲンシグラードンがいない場合は、フレアドライブの枠がDDラリアットになると思います。
余談ですが、ウルトラシリーズは専用Zガオガエンも一定数いると思われるので注意したい所。
・性格:なまいき
・数値:173(244)-109-(0)-138(12)-×-184-(252)-×
>H-Dベースのため特に調整は無し
・技 :ジャイロボール/スキルスワップ/サイドチェンジ/トリックルーム
・道具:ナモのみ(悪半減木の実)
・特性:ふゆう
トリックルーム・スキルスワップを覚える点、ゼルネアスに強い点がグラカイ構築と非常に相性が良いです。
ガオガエンやルナアーラの前だと動かせないため、サンダーの枠がカプ・コケコの場合はツンデツンデでも良いと思います。(地面の一貫性が課題になるので諸説)しんぴのまもりが無いと催眠で一方的に負ける可能性が高まるので、本来はラムの実を持たせた上で採用したかったのですが、想定していたモロバレルやドーブルに対して打つ機会がほぼ無く、それよりは悪タイプの前でトリックルームを発動できる可能性が高まるナモのみを持たせ、サイドチェンジで翻弄する方が強いと考え今回の形になりました。
【総評】
グラカイゲンガーが環境的に辛い事を今回のオフを通して痛感しました。
VGC2016の際にはグラゼルネ環境だったため刺さりも良かったのですが、2019環境(現状では)においてはイベルタル、ルナアーラ、Zガエン等がこちらの多くのポケモンに対して睨みを利かせているため、動かす際に窮屈さを感じざるを得ませんでした。
そもそも論として、構築の要のメガゲンガーが一撃で倒され盤面が苦しくなる事が多くあり、メガゲンガーを立ててグラカイを介護するよりは、ゼルネアスやメガレックウザ等のパワフルなポケモンの介護に徹する方が無難との感想を得ました。
簡単に表現すると7世代環境ではグラカイゲンガーを扱う上で多くの障害があり、環境的に不向き(現状)だと言う事になります。
しかし、グラカイ構築に対してこのような新しい知見を得る事ができたので、オフは非常に意義あるものとなりました。重ねて主催の皆様、参加者の皆様に感謝です。
【最後に】
ここまでかなり長文でしたが、読んで頂きありがとうございます。記事に関する不備や質問、意見等があれば@shun_akaba_の方に気軽に問い合わせて下さい!
なかなか難しいルールですが、これから開拓が進む事を望みます。
akabaでした!
追記:本記事の推敲には河童さん(@Kappa_tamate_P)、あいらさん(@airao6o5) に協力していただきました。ありがとうございました!
第20回東北オフ3位入賞構築~マンダコケコ+グットスタッフ~
こんにちは!あかばです!
はい、今回も東北オフの方に参加させて頂きましたが、無事3位と目標の結果を残す事ができたのでそれの報告を兼ねて記事を寄稿させて頂きたいと思います。今回で3回目の参加となりますがその全てで一定の結果を出せて満足しております。
また、VGC2018が終了している事もあり、構築記事と言うよりは紹介になるかと思います。
まず、使用構築は以下のマンダコケコ。
構築コンセプトは眼鏡コケコで相手のHPを削りつつ、ガエンを盾に展開、そして盤面を整えてマンダの積みでフィニッシュと言う流れを理想とする、所謂サイクル構築になります。
また、この構築には2つの特徴があります。①鋼持ちが2匹いる点 ②水枠としてミロカロスを採用している点 です。
①ですが今回コケコが眼鏡という事で、守るを所持していないため、不意のスカーフ持ちの毒技等で初手から失う危険があります。その引き先として、かつ引き出しを多めにする意味から、本来はモロバレルを採用しておりましたが、マンダコケコと言う上からの圧力をかける性質と噛み合い、S操作も可能なカミツルギ、そしてメガボーマンダが不利を取るグロス構築やサナ構築に負担をかける事ができるギルガルドの鋼持ち2匹の採用となりました。鋼は炎・地面に不利を取りますが、基本的にはそれらはメガボーマンダで受ける事ができるため、シナジー自体は悪く無いかと思います。
②ですが、本来はカプ・レヒレを採用していました。しかし、レートやフレ戦の調整を経て、威嚇サイクルを回すガエンやランドがとても重い事に気づきました。これらに展開されるとメガボーマンダの強みである積み展開が阻止されるので、それを牽制できるミロカロスに変更となりました。またこのポケモンはドラゴンテールを覚えるため、後攻に控えた威嚇ポケモンを無理矢理引き出したり、構築的にも辛いトリックルームを阻止できるため、この選択は良かったかと思います。
7世代でメガボーマンダを使うのは初めてで、自分自信、メガボーマンダ構築の扱いに苦手意識があったため、オフと言う場所を借りてこれを克服しようと試みました。
しかし、東北オフではサナガエン構築がトップメタになる事が通例(今回は特にその色が一層強かった)なため、構築相性的にもメガボーマンダをなかなか活躍させてあげれなかった事が少し残念です。
【個別解説】
※今回は細かい調整は割愛させて頂きます。
・性格:いじっぱり
・特性:いかく→スカイスキン
・道具:ボーマンダナイト
・技 : おんがえし/竜の舞/羽休め/守る
今回の構築のメガ枠。調整はヒロ(カエール)さんのJCSの際のものをお借りしました。Dに多めに割いている形でとても扱いやすかったです。
カプ・コケコ
・性格:ひかえめ
・特性:エレキメイカー
・道具:こだわりメガネ
・技 :10万ボルト/マジカルシャイン/ボルトチェ
ンジ/エレキネット
CSベースで少しだけDに耐久を割いた形。眼鏡コケコは通例臆病で採用される事が多いですが、控えめコケコの火力が好きなので、控えめでの採用となりました。ボルトチェンジでリザードンYを確定処理できたり、コケコミラーでも半分以上削りを入れてくれるため本当に強かったです。
・性格:ようき
・特性:ビーストブースト(BB・A)
・道具:Zクリスタル(草)
Sは最速100属抜きまで落としてAD方面に調整をかけた個体。草Zの火力は本当に素晴らしく、安心して押せる場面が多くて強かったです。しかし襷を持たないため、不意の一撃で飛ばされないように細心の注意が必要となります。
・性格:しんちょう
・特性:いかく(夢特性)
・道具:とつげきチョッキ
・技 :フレアドライブ/はたき落とす/とんぼがえ
り/猫だまし
VGCルール最強ポケモン。威嚇・猫・削り・後攻とんぼ返りで盾になる等多くの仕事を担うポケモンで、本構築の要と言っても過言ではありません。性格に関しては、好みがあるのかもしれませんが、慎重か生意気がベストかなと私は考えております。HDに特化しつつチョッキを所持しているため、特殊耐久は本当に素晴らしかったです。後日3決の動画がYouTubeに公開されるため、そちらを見て頂けたらその強さを十分に感じて頂けるかと思います。
・性格:ひかえめ
・特性:バトルスイッチ
・道具:Zクリスタル(ゴースト)
・技 :シャドーボール/ラスターカノン/みがわり/
守る
森元さんが間違って創ったポケモンです。有無を言わず強いです。僕レベルのプレイヤーだとマンダ構築には必ずこのポケモンを入れないと、構築相性で不利を取った際に一方的に殺られます。調整はHCのよくある個体です。また、私はギルガルドとみがわりと言う技のシナジーに惚れています。実際に張れるタイミングはかなりあり、今回のオフでもそれが決めてとなった試合が多くありました。持ち物に関しても、ガエンが増えた今かつてほどの一貫性はありませんが、削り性能に特化したゴーストZが私は一番扱いやすかったです。
・性格:おくびょう
・特性:かちき
・道具:ビビり玉
・技 :熱湯/こごえる風/ドラゴンテール/守る
補完かつ威嚇牽制枠。CSにふりきった個体です。
このポケモンの技構成には自己再生が入る事が多いのですが、調整の関係上、積ませ役と言うよりは圧力をかける事に重点を置いているため、相手次第ではありますがトリルを牽制したり、控えの威嚇枠を無理矢理引き出したりするドラゴンテールを採用しています。レヒレより私はこちらの方が安定すると言う印象です。
【感想】
ここまで読んで頂きありがとうございました!!
また次回お会いしましょう!!
全国ダブル1891達成~NEWバシャーモスタン~
こんにちは!あかばです!
今回は先日の第19回東北オフで結果を出す事ができたバシャ構築に何度も改良を重ね、自分なりに納得の行く構築ができたので、その紹介とQR掲載を兼ねて記事を書かせて頂きました。
今季のレートでの結果でも序盤から1ページ目を維持でき、1つの目標であった45戦以内(35-7とかだった?)で1800到達、最終的に1900手前まで戦う事ができたので構築自体のポテンシャルは十分であると考えています。しかし、1900チャレ失敗以降になかなか思うように勝てず、自分の生活(大学での研究等)との兼ね合いもあり、今回は撤退することにしました。応援ありがとうございました。
さて、通称バシャキザンの構築ですが、前回の東北オフの構築の並びの反省点である
①対雨への脆さ ②水・地面複合タイプへの打点の無さ ③トリルへの弱さ
を中心的に改良したものとなっています。また、威嚇ガエン解禁に伴って一部技構成を変更したりと、微妙に変更点を加えつつ、私なりのチューンを加えたものです。そのため前回の構築記事と合わせて読む事をお勧めします。(記事の末尾にリンク有り)
以下に構築の紹介をしていきます。
(画像はpgl上での最高レートで記念に)
◯個別解説
性格 :いじっぱり
実数値:155-233-100-×-105-148
基礎P : 0-252-0-×-36-220
特性 :加速
道具 :バシャーモナイト
技 :フレドラ/馬鹿力/雪崩/守る
・A方面=フレドラで無振りコケコ・テテフを確定1発
・H-D=サイコフィールド下臆病テテフのサイキネZを守るで確定耐え
・S方面=準速テテフ抜き
→加速でスカーフテテフ抜きを想定して
前回の記事でも書いた通り、環境トップのメガメタグロスに強いメガ枠。調整をしすぎると火力不足になるのでこれが1つの目安であると私は思います。
注意事項としては場合によりますが、基本的には初手出しでは無く後発で詰めに使うのが効果的です。バシャキザンという並びの名称があるために、初手にこの2匹を並べる人も多いですが、猫+追い風やトリルなどでの盤面形成をされる事が多いので、こちらもそれに対応する選出をした方がゲームメイクしやすいです。
最後に雪崩の枠ですが、対リザデマル等にも打点が取れ、運ゲー性能がある雪崩で丸いです。雷パンチはレヒレに打点があるものの、後述のカミツルギやコケコで事足りる事が多く必要性はありません。30%を信じろ!!
前回記事にも書いたBTBの1枠。存在がS操作の神ポケモンでした。
カプ・コケコ
性格 :控えめ
実数値:146-×-105-161-95-182
基礎P :4-×-0-252-0-252
特性 :エレキメイカー
道具 :電気Z
技 :10万/マジシャ/吠える/守る
・調整は特に無し
バシャーモと並べる事で脅威の制圧力を誇るポケモン。BTBのT担当。グロス地団駄耐えの調整をしても良かったかもしれません。
性格は好みの控えめで最大火力で10万Zが打てます。メガメタグロスの上を取れれば良いです。
バシャーモ構築のカプ枠は諸説ありますが、やはりテテフかコケコになると思います。私は、常に上からテテフにも負担をかけられるコケコを選択しました。
またトリルへの回答として吠えるを採用。これにより上からマウントを取り続ける事ができ、非常に役に立った印象。
性格 :いじっぱり
実数値:141-194-120-×-90-122
基礎P :4-252-0-×-0-252
特性 :負けん気
道具 :気合いの襷
技 :アイヘ/叩き落とす/不意討ち/守る
・襷運用のため調整は特に無し
バシャキザンの並びで有名なポケモンであり、BTBの2匹目のB担当。
威嚇蔓延環境のため、刺さる事が多いです。ランドロスを抑制するためにもほぼ必須クラスでは無いでしょうか?また、トリルを止めたり、死際で不意討ちで削るなど、低耐久ではありますが役に立ったポケモンです。
技構成もけたぐりを入れる等の論争がありますがこれで完結です。対〇〇意識より汎用性や安定性を大切にしたいです。
性格:陽気
実数値:135-228-152-×-67-165
基礎P :4-212-4-×-124-164
特性 :ビーストブースト
道具 :こだわりスカーフ
技 :リフブレ/聖なる剣/シザークロス/サイコカッター/
・A方面=シザークロスで無降りルンパ確定1発
・H-D方面=サイコフィールド下で控えめC252テテフサイキネ超高乱数で耐え
・S方面=雨下準ルンパとラグ抜き
あまり見ない型だと思います。採用理由としてはこいつ1匹でグドラ以外の雨エースを処理できる。かつ、ライボコントロールのような避雷針+レヒレにも打点があるという理由からです。
陽気スカーフカミツルギは雨に強いだけでは無く、相手の追い風依存性のSが低めのポケモンを追い風下でも上をとれたりと汎用性が高い印象でした。
技構成も少し変わっていて、シザークロスは主にルンパやクレセへの打点、サイコカッターは流行りのジャラやゲンガー、更にはミラー意識で加速1積み準バシャーモを抜いて打点が取れます。手助けがあれば確定レベルで倒せるのでオススメです。
バシャーモと相性が良いタイプかつ、上から殴る方針も一致していて保管は完璧でした。BBAが入ると止まらないので終盤のお掃除役に適していました。
性格 :穏やか
実数値:224-×-166-95-176-105
基礎P :228-×-204-0-76-0
特性 :浮遊
道具 :ウイのみ
技 :凍風/手助け/サイチェン/トリル
・H方面=木の実意識で4n調整
・H-B方面=いじっぱりA252のバンギラス1積み噛み砕く確定耐え
・H-D方面=臆病C252コケコ手助け10万Zフィールド下確定耐え
私のバシャーモ構築の特徴として耐久が無いポケモンが多いために、受かる枠として採用。地面一貫を切りつつ凍える風やサイチェン、手助けとサポート役としては完璧でした。いないと不安。
構築的に辛いランドにも4倍弱点をつきながら処理をサポートしましょう。
VGC2018はサイチェン最強なのでどんどん打って行きましょう。
ピッピ
性格 :生意気
実数値:175-×-86-×-112-×
基礎P :236-×-140-×-132-×
特性 :フレンドガード
道具 :進化のきせき
技 :この指止まれ/手助け/横取り/守る
・H-D方面=雨下控えめC252ルンパハイドロポンプZ確定耐え
新しい枠でフレガの恩恵がとても強く、バシャーモがランドの地震を耐えたりと無理やり盤面を突破したりもできます。
また、横取りも読まれにくく、ガオガエン+追い風のようなクレセでは辛い展開になりうる時にも対策として使えます。
(メレラキにも効果あります!)
そして雨に対してもこの指によって安定した立ち回りをしたりと、とても強いです。調整はBDのどちらに補正をかけるのかでかなり変わりますが今回は雨やコケコを意識して生意気になっております。
〇構築の雑感
BTBの並びを基本としつつも、相手の構築に合わせて選出を変える、そして選出段階で相手のゲームメイクを予想して、それにメタを張る選出をすると望ましいです。
前回の課題であった点もかなり改善されてだいぶスタンダード化できてきたのでは無いかと思います。
慣れるまで時間はかかるかもしれませんが慣れれば安定して勝てるのでオススメです。
QRも用意したのでぜひ使ってみてください!質問は私のツイッターアカウントまで!
◯選出例
①先発+ 後発+@(@は相手に合わせて選出を変える)
②先発+ 後発+@
③先発+ 後発+@
だいたいこのパターンが多いです。もう1度言いますが、バシャーモは詰めで使うのが理想です。
これはどうなんだ?みたいなのは私に問い合わせてください!
バシャーモは環境に刺さってるので皆様もぜひ使ってみてください。本記事への質問や訂正などはツイッターの方に連絡を!
最後にガチトリルはかなり辛いです…
閲覧ありがとうございました。あかばでした(^^)
第19回東北オフ予選スイスドロー1位・最終3位入賞構築~環境対応バシャスタン~
こんにちは!あかばです!
先日の第19回東北オフに参加させて頂き、そこで使用した構築を紹介させて頂きます。
結果の方は予選スイスドロー6-0で1位、最終3位という結果でした!対戦参加60人かつ強者所やVGC代表、INC通過者など、多数参加されている厚い層の中でこの結果はとても満足しております!
また、今回は海外の方からのお願いに配慮してTwitterのフォロワー様にご協力頂き、技などを一部ですが英語訳しました。
以下に構築の詳細を記して行きます。
〇構築経緯
現環境(2018年1月2月)において流行している並び
・++
・or+
・+
を考えた際に、当時ガルスタンを使っていた私は非常に苦戦を強いられ、それならこれらにメタを張れるメガ枠を使えば構築単位で優位を取れて勝ちが増えるのでは?という考えに至りました。
そこでカビやテテフグロスを確定レベルで倒せるメガバシャ、環境下で使用率の高いランドを牽制しつつ、バシャが苦手なトリル要因のクレセ等に打点が取れるキリキザン、またバシャが止まるカプ・レヒレ等の水枠を倒せるカプ・コケコの3体の並びが非常に強力なのでは?と考えてそれを補完するイメージで今回の構築が完成しました。
実際にレートやオフでも予想通り構築単位で優位を取れる事が多くあり、バシャの採用は現時点の環境に刺さっている事を確信しました。決してプレイングに自信がある訳では無い私が勝てたのは、これの影響が強いと考えています。
〇個別解説
メガバシャーモ(Mega Blaziken)
・性格:いじっぱり(Adamant)
・特性:加速(Speed Boost)
・道具:メガストーン(Blaziken nite)
①フレアドライブ(Flare Blitz)②けたぐり(Low kick)
③岩雪崩(Rock Slide) ④守る(Protect)
・H(155)-A252(233)-B(100)-D36(105)-S220(148)
※()内は実数値。()外は与えた基礎ポイントとする。
H-D=無補正テテフフィールド下サイコキネシスZを守るで確定耐え。補正ありの場合は中乱数。
S =準速テテフ抜き
今回の構築の主軸ポケモンです。先述した通りテテフグロスやリザYクレセカビ、更にはそれらへのメタとして機能するメガバンギに勝てるメガ枠。特殊めざ氷型も考えましたが、チョッキランドなどを考慮し、やはり物理が一番強いと思いました。
Dラインは臆病テテフのZフィールド下守る耐えですが、控えめ耐えまですると火力があと少し欲しいという葛藤に落ちてしまい、思いきってそこは割りきりました。(実際後述するクレセのサイチェンで何とかなる事が多いです笑)
とにかく現環境に刺さっています。詰め性能が素晴らしいです。また、特性が猛火なのか加速なのかは諸説あります。トレースをするポケモンは(メガ)サーナイトあたりが視野に入りますが、トリル主軸(サンダー追い風展開もあるが)だと思うので好みで良いのかなと今回は妥協しました。
しかし、この構築がメガギャラドスやメガラティアス等と組み合わせる事で、構築単位で苦手な対雨トリル性能も上がるので2選出を考慮して、一応加速にしたという事を補足させて頂きます。
追記:ガオガエンの威嚇解禁によりバシャのけたぐりを馬鹿力にする事をおすすめします。
カプ・コケコ(Tapu-koko)
・性格:控えめ(Modest)
・特性:エレキメイカー(Electric surge)
・道具:電気Z(ElectriumZ)
①10万ボルト(Thunderbolt) ②放電(Dischrge)
③マジシャ(Dazzling Gleam) ④守る(Protect)
・H(145)-B4(106)-C252(161)-D(95)-S252(182)
※A0個体のためA(108)になります。 Ivs=0Atk
調整無し。
メガバシャーモを引き立てる取り巻きの1匹。電気Zでカプ・レヒレを1撃で処理したり、多くのポケモンに打点が取れます。
技構成に関してですが、放電なのには理由があります。まず、避雷針でレヒレやリザYの電気対策をしている人が多いという事。それらへの初見殺しを考えて放電となっております。また、セジュン氏が使っている砂マリルリピッピの並びにも確実に打点が取れるからです。そしてパーティーに電気無効が2匹いるので使える場面は多いと考え採用しました。
最後に、性格が控えめか臆病かは好みですが最速メガメタグロスを抜ければ良いかなと考え、最大火力を実現できる控えめの採用になりました。
キリキザン(Bisharp)
・性格:いじっぱり(Adamant)
・特性:負けん気(Defiant)
・道具:気合いの襷(Focus Sash)
①叩き落とす(knock Off) ②アイヘ(Iron Head)
③不意打ち(Succer Punch) ④守る(Protect)
・H4(141)-A252(194)-B(120)-D(90)-S252(122)
コケコと同様に調整無し。
メガバシャーモを引き立てる取り巻きの2匹目。
このポケモンを上記の2匹と並べる事で、驚異的な制圧力を誇ります。
負けん気発動後は(ZやHB特化などでは無い)クレセを確定レベルで倒します。また行動保証によって死に際に不意打ちで削る仕事をしてくれます。
性格もSはもともと低いので、いじっぱりで良いと思います。持ち物に関しても耐久調整をして、ピンチベリーを持たせる型も考えましたが、やはりガルーラ以外に安定して行動保証をする意味でも気合いの襷が一番シナジーが良いと思います。
また、忘れた頃に現れるエルゲンの並びを牽制するという意味でも非常に強力です。
メガバシャ・コケコ・キリキザンの並びが現時点では本当に強いです。なので頭文字を取って「BTB」
と命名しました。(理科の授業で使う薬では)ありません。AFKみたいに流行ると嬉しいですね笑
霊獣ランドロス(Landorus-A)
・性格:いじっぱり(Adamant)
・特性:威嚇(Intimidate)
・道具:こだわりスカーフ(Choice Scarf)
①地震(Earthquake) ②岩雪崩(Rock Slide)
③馬鹿力(Super Power) ④蜻蛉帰り(U-turn)
・H84(175)-A148(202)-B4(111)-D60(108)-
S212(138)
H :16n-1調整
H-B:威嚇込み特化メガガルーラ捨て身確定耐え。
H-D:無補正コケコ・ランドめざ氷確定耐え。
S :スカーフ込みで最速メガライボルト抜き。
言わずと知れたVGC環境最強威嚇枠。スカーフで上から様々なポケモンに圧力をかけます。
採用理由は、主に砂への回答の色合いが強いです。
しかし、さすが流行ポケモンなので、BTBの並びに加えて普通に選出する事もよくあります。
AS252特化にしていないのには理由があります。特化にしてもそれを調整耐えするケースが多くあるからです。(例えばメガリザYやヒードランなど)
それならば、場持ち意識で若干でも耐久に割いて、行動回数や威嚇をする方が強いと考えました。
環境に関わらず常にトップに君臨する王は、やはりパーティーに入れるのが安定です。
クレセリア(Cresselia)
・性格:穏やか(Calm)
・特性:浮遊(Levitate)
・道具:ウイの実(Wiki Berry)
①凍える風(Icy Wind) ②手助け(Helping Hand)
③サイドチェンジ(Ally Switch)④トリル(Trickroom)
・H228(224)-B204(166)-C(95)-D76(176)-S(105)
※A0個体のためA(67)になります。Ivs=0Atk
H :4n(木の実を考慮)
H-B:A特化1舞バンギの噛み砕く確定耐え。
H-D:無補正コケコフィールド下の手助け10万ボル
トZ確定耐え。
#耐久インフレを象徴するポケモン。調整に関しては最低限のDと残りはBに振り分けました。また、キリキザンでランドロスの選出を抑制する事はできるもののそれだけでは不安なのでこのポケモンを採用しました。
皆様ご存じの通り凍える風でのS操作・手助けでのサポート・トリルでの切り返しは最高に強いです。
さらに特筆すべきがVGC2018を象徴するあの技の存在。私も文句ばかり言ってましたが、いざ使ってみるとクセになります。ただタイミングが大切。強い方には普通に読まれるので、安定択としては選択しないのが無難だと思います。決定的な詰めで本来は使いたい技。メガバシャとのシナジーは、テテフサンダー型で無ければとても良いと思います。
トリトドン(Gastrodon)
・性格:穏やか(Calm)
・特性:呼び水(Storm Drain)
・道具:マゴの実(Mago Berry)
①熱湯(Scald) ②地割れ(Fissure)
③クリスモ(Clear Smog) ④守る(Protect)
・H140(204)-B116(103)-C116(127)-D132(130)-
S(59)
※A0個体のためA(79)になります。Ivs=0Atk
H :4n(クレセと同じく)
H-B:特化メガボーマンダ捨て身確定耐え。
A特化メガラグ(Dダメ)地震木の実込み確4。
H-D:C特化ギルガルドシャドボZ確定耐え。
C無降りモロバレルエナボ超低乱数。
C :手助け込みで無降りランド熱湯確1。
メガバシャーモ構築最後の1匹。対積み・メレラキ・雨・砂への回答として採用しました。
調整に関しては、耐久に降りすぎてCが足りず、ランドを確定処理できなくなる盤面や、木の実がギリギリ発動しない事が多くありましたので、耐久にある程度割いてその後で残りをCという形で降る事でバランスが取れました。調整案はまだまだ考察の余地があります。
地割れは最後まで勝ち筋を残す意味で非常に強いです。大地も考えましたが、欲しい盤面がほとんど無く、それなら運要素を入れるという判断です。
後述しますがここの枠はまだ他にも適任がいるのでまだまだ構築単位で考察できる部分でした。
※トリトドンの正しいフォルムの画像が用意できなかったので、その点お許し下さい。
〇構築の全体観
(B)(T)(B)の並びを意識しつつ、相手に合わせて補完する選出が望ましいです。(無理はしない)また、メガバシャーモは先に相手の頭数を減らすよりは詰めに使う事で勝利を確実にできると考えております。
欠陥としては対ガチトリル、対雨、単体ではトリトドンなどの水地面枠を相手にした時に、相手次第では、プレイングではどうにもならない事があり、特に雨が辛い印象を受けました。そのためトリトドンの枠を以下のポケモンに変えて改良するのも良いかもしれません。
・A案
・B案
・C案
・D案(2018年3月2日更新)
(追記4月1日更新)
本構築の課題として雨への回答というものがありました。また、ライボルトctrも相性的に苦しく、それを解決しうるポケモンを考えて以下のポケモンが適任とされるのではと思います。
陽気スカーフにする事で準ルンパラグの上を取りながらシザークロスやリフブレで確1で倒せ、かつサイコカッターで意外な相手(加速1準メガバシャやメガゲンガーなど)にも打点が取れます。避雷針ありのレヒレにも打点が取れたので参考にしてみて下さい。
パーティー全体の耐久を補うA案・それなりの火力と耐久があるB案は天候操作要因として、それぞれ別の強みがあります。また、メガ枠の選出の幅が広がるC案もまた、このバシャーモ軸が苦手な点を補いつつ、選出の幅が広がる意味で強いと思います。
D案は対雨に特化しているものの、トリルへの回答が甘くなるという特徴があります。
それぞれ固有のメリットデメリットがあるので使う人の好みで使い分けて下さい。このような意味からもまだまだ考察の余地はあると言えます。
〇選出の例
①対テテフグロス
先発+or
後発@2相手次第
②対リザクレセカビ
先発+
後発+α
〇最後に
東北オフ今回も楽しませて頂き、運営の皆様には御礼申し上げます。寒い東北ですが、熱いバトルができるオフなので今後も楽しませて頂くと共に、他の皆様もぜひ、次回以降参加を検討して見て下さい!
この記事をきっかけにメガバシャに興味を持って頂けたら嬉しいです。他に参考になる記事として、アイスレジェンド氏の記事がテテフを搭載していて参考になるのでそちらも合わせて読んでみて下さい。
まだまだ開拓しきれていないので皆様独自の構築を考えてみてはいかがでしょうか?
当記事の間違いの指摘、意見などはぜひTwitterにてお願いします。
ここまで読んで頂きありがとうございました!あかばでした(^^)
※当記事ではダメ・ステ計算に「トレーナー天国」様の計算アプリを使用させて頂きました。
第18回東北オフ3位入賞構築~変形CHALKーFにバルジを添えて~
こんにちは!あかばです!
さて…本日は先日の第18回東北オフの結果並びに使用した構築について軽くまとめていきたいと思います!
まずは結果ですが…
何と予選5ー0で全勝!さらにシード権まで獲得しベスト8が確定しました!
そしてそこから勝ち進み初参加ながら3位と目標としていたラインに達する事ができました!
twitterでも言いましたが、孵化あまりの提供やバトルでの調整に多くの方にお力添え頂きました。
重ねてお礼申しあげます(>_<)
さて、、構築の方ですが以下のものを使用しましたので個別に解説していきます!はじめてなのでお手柔らかに。(これからも使う可能性あるので細かな調整は個人的にお願いします)
〇個別解説
ギルガルド [控えめ・ゴーストZ]
①シャドーボール ②ラスターカノン
③身代わり ④キングシールド
H=16n+1の調整(実数値161)
D=C特化ルンパ雨下水Z確定耐え、補正あり晴れ下リザYの熱風確定耐え
S=同速意識で努力値20振り
C=残り
主に雨エースに打点(致命傷)を取る役割を担います。もともとCは高い事もありHDベースとなっております。またゴーストZは非常に通りがよく多くの相手に打点がとれる点も魅力的でした。身代わりは主に交換読み、ガルーラの不意打ち読みやトリルに対して立ち回りので使います。多少プレイングが問われますが慣れだと思っています笑 やはりゲームフリークが間違って作っただけありますね。
ウルガモス[臆病・炎Z・炎の体]
①火炎放射 ②ギガドレイン
③蝶の舞 ④守る
H=16n-1(実数値175)
B=威嚇込みA特化メガガルーラ捨て身確定耐え
D=4振り
S=最速テテフ抜き(実数値162)
C=残り
夏に流行する虫ポケモン。カグヤやガルドやブルルがいたらほぼ選出します。積むとレヒレすら対等かそれ以上に戦えます。炎Zは積めば等倍以上の相手はだいたい倒せる火力。しかし積むタイミングが大切になるのでそこは相手の隙をうまくついていきたい所。火炎放射の理由は熱風だと命中不安、片側にドランが来たら特性を発動させてしまう、ワイガで止まってしまう(ガルド、カグヤすら倒せない事も)と言った観点からです。リザY晴れ誓いパーティーなどにもスカーフランドロス(詳しくは後述)と共に投げる事で安定して優位に立ち回れます。(雪崩と蝶舞を合わせる) ドランより耐久はかなり落ちますがSの高さと蝶舞からの抜き性能はやはり魅力的でした。
ランドロス(霊)[意地っぱり・拘りスカーフ]
①地震 ②岩雪崩
③とんぼ返り ④大爆発
H=16n-1(実数値175)
D=無補正C252コケコめざ氷確定耐え
C161コケコのマジシャZ確定耐え
S=最速フェローチェ抜き
A=残り
レートの大人気ポケモン。主に電気の処理、威嚇でのサポート、岩雪崩ゲームの役割を担います。もともとAは高いのでDに割く事で少しでも仕事回数を増やす事を意識しました。主にレヒレの瞑想のカバーで初手投げも多いです。大爆発の採用理由はブルルのフィールド下でも一定のダメを入れる(HAブルルならおおよそ6割)ためです。また、ギルガルドがいるけど地震は打ちたくない、という時でも良いですがやはり退場技なので死に際での使用になります。
メガガルーラ[意地っぱり・メガ石]
H=実数値203(好みです笑)
B=A特化ランドロス霊の馬鹿力確定耐え
D=C特化サンダー10万Z確定耐え
C特化テテフフィールド下サイキネ確定耐え
S=20振り
A=残り
安定のガルモンです。不意打ちの火力低下もあり安定の守るを入れる流行りの技構成です。Sにほとんど割いてないので基本的には後発になります。(追い風などの支援後)耐久に割く事で追い風が無くても相手の重いポケモンをしっかり処理してくれる所がとても使ってて安心感がありました。隙あらばグロパンで積み、相手のポケモンを確定レベルで持っていく、相手にとっても嫌なポケモンです。最近は格闘Zのカミツルギやギルガルドが流行してるのでそこは気を付けましょう。
バルジーナ[穏やか・防塵・ミストシード]
①イカサマ ②バークアウト
③追い風 ④羽休め
H=実数値213
D=非フィールド下C161コケコ10万Z確定耐え
C特化サンダー電気Z確定耐え
雨下C特化ルンパハイドロポンプZ6~7割受け
※すべて道具発動後の調整です。
S=追い風後最速130族抜き抜き
B=残り
A特化メガガルーラ捨て身6割程度受け
このパーティーの注目枠です。道具発動後は馬鹿固くなり化けもの化します。基本的にはランドと同時に先発で出して蜻蛉からレヒレ、道具発動の流れを作るとスムーズです。防塵で胞子も怒りのこなも聞きません。また技構成もこれで完結していると私は思います。物理にはイカサマ、特殊にはバークアウトとの流れでこちらの積みを優位にもっていく事が可能です。雨相手にも壁になることで非常に優位対面を作る事ができます。調整もほぼこれで良いと思っています。追い風をすれば後は上から弱体化のバークアウトを打つもよし、羽休めもよしです。どくどくには弱いのでそこだけ気を付けましょう。
カプ・レヒレ[控えめ・半分回復木の実]
①濁流 ②ムーンフォース
③瞑想 ④守る
H=252振り(実数値177)
B=A特化ガブ、無補正ランドの地面Z確定耐え
C=残り
有名な瞑想レヒレです。B方面の不安からHBベースとなっております。このポケモンマジ強いです。オフでは全試合に選出しました。ガルーラと同時に出せばほぼ確定で瞑想積みできます。そこからは濁流を当てるだけ。バルジーナのバークアウトとのシナジーも良く、1ターンで特殊方面2ランク変化も瞑想をうつことで可能です。なんとかして瞑想積めば後は濁流を当てるだけ。(ここが一番難しい) とりあえずB方面に降ればある程度は安心です。
○パーティーの全体観
3位決定戦の動画にもあるようにCHALKFの形を崩した環境に適応した構築にしたつもりです。また積むポケモンが3/6と半分いるのでそれをうまくできるかがカギとなっております。時には強気で、何とか積んでいきたい所。慣れが必要かもしれませんが慣れればかなり強く50戦以内のレートでは勝率が四捨五入して8割とかなり安定する構築だと思っています。また、カギとなるバルジーナもこれから流行って欲しい所。追い風かつ相手の弱体化を担う積みサポートとして優秀でした。
〇選出(一部を例として)
対CHALKーF
先発+
後発+
対晴れ誓い
先発+
後発 相手構築次第
☆雪崩と蝶舞を合わせれば日照り後バナの葉緑素
発動も強く立ち回れる。
対エルテラ
先発+
後発+相手構築次第
対雨
先発+
後発+
〇大会の感想
余裕な試合はほぼありませんでした。皆様レベルが高くギリギリな所で勝ったと言った所です。
特に一番緊張したのは相当の実力者である空白さんとのベスト4をかけた試合。1手1手考えに考えて戦ったという印象です。本当に強かった。手が終始震えてました。
そして何より燃えたのが3位決定戦のPinさんとの試合。交換読みでカミツルギにラスカを打ったのが良かったです。一応あそこで逆だったことも懸念してウルガモスは蝶舞をしています。はじめはZも打ち損、完全に読まれていてヤバイと思っていましたがなんとか巻き返せてダブルの楽しさを痛感した瞬間でした。ギルガルドがキングシールドをしていないのは理由があります。場面展開の先を想定してたということもありましたが攻撃されないという読みの自信があったからです。ウルガモスが相手にとって重すぎるということもあり。実は仮に落とされても後ろから他のポケモンで縛れるので問題は無かったんです。プテラ落とした時点で仕事はほぼ終えていました。
まあそんな訳で今回3位になれた訳ですがやはり後悔してるのはぎしさんとのベスト2をかけた試合。
こちらの読みが完璧に決まっていてほぼ勝ちを確信していました。そこからずるずるとこちらのポケモンがやられ、頼みのバルジーナも急所確1落ちという絶望的な運の無さを発揮してしまいとても悔しかったですが、これもやはりポケモン。ぎしさんにめっちゃ謝られましたがそれはお互い様なので仕方ないと言う事で、まあ彼が優勝してくれたのでとても嬉しかったです。次は負けませんよ!!!
こんな感じで楽しく初めての東北オフを体験させて頂きました。次も必ず参加するので皆様宜しくお願いします!
とりあえず積み枠で蛍火デンジュモク使いたい…
僕なりのスタイルを通す事ができた最高の大会でした! それでは皆様また会いましょう!
あかばでした!